再セットアップ −シームレスセットアップ−

再セットアップとは、システムの破損などが原因でオペレーティングシステム(OS)を起動できなくなった場合などに添付の「バックアップCD-ROM」を使ってハードディスクドライブを出荷時の状態に戻してシステムを起動できるようにするものです。

再セットアップは添付の「EXPRESSBUILDER」CD-ROMのメニューから起動します。

[シームレスセットアップ]をクリックすると、OSの再セットアップを開始します。

ヒント
シームレスセットアップを使用しないインストール方法など、特殊なセットアップについては、応用セットアップで説明しています。

再セットアップはEXPRESSBUILDERの「シームレスセットアップ」機能を使ってセットアップします。

「シームレスセットアップ」とは、ハードウェアの内部的なパラメータや状態の設定からOS(Windows 2000)、各種ユーティリティのインストールまでを添付の「EXPRESSBUILDER」CD-ROMを使って切れ目なく(シームレスで)セットアップできるExpress5800シリーズ独自のセットアップ方法です。ハードディスクドライブを購入時の状態と異なるパーティション設定で使用する場合やOSを再インストールする場合は、シームレスセットアップを使用してください。煩雑なセットアップをこの機能が代わって行います。

シームレスセットアップは、セットアップを開始する前にセットアップに必要な情報を編集してフロッピーディスクに保存し、セットアップの際にその情報を逐一読み出して自動的に一連のセットアップを進めるというものです。このとき使用されるフロッピーディスクのことを「セットアップパラメータFD」と呼びます。

ヒント
シームレスセットアップを使用しないインストール方法など、特殊なセットアップについては、応用セットアップで説明しています。

「セットアップパラメータFD」とはシームレスセットアップの途中で設定・選択する情報が保存されたセットアップ用ディスクのことです。

シームレスセットアップは、この情報を元にしてすべてのセットアップを自動で行います。この間は、本体のそばにいて設定の状況を確認する必要はありません。また、再インストールのときに前回使用したセットアップパラメータFDを使用すると、前回と同じ状態にセットアップすることができます。

セットアップパラメータFDはEXPRESSBUILDERパッケージの中のブランクディスクをご利用ください。

セットアップパラメータFDはEXPRESSBUILDERにある「ExpressPicnic®」を使って事前に作成しておくことができます。

事前に「セットアップパラメータFD」を作成しておくと、シームレスセットアップの間に入力や選択しなければならない項目を省略することができます。(セットアップパラメータFDにあるセットアップ情報は、シームレスセットアップの途中で作成・修正することもできます)。Express5800ワークステーションの他にWindows 95/98/Me、Windows NT 3.51以降、Windows XP/2000またはWindows Server 2003で動作しているコンピュータがお手元にある場合は、ExpressPicnicを利用してあらかじめセットアップ情報を編集しておくことをお勧めします。

ExpressPicnicを使ったセットアップパラメータFDの作成方法については、ユーザーズガイドで説明しています。



OSのインストールについて

OSのインストールを始める前にここで説明する注意事項をよく読んでください。

[EXPRESSBUILDERがサポートしているオプションボード]

添付の「EXPRESSBUILDER」CD-ROMでサポートしているオプションボードは、以下になります。

EXPRESSBUILDERにてOSのインストールをサポートしているボード

SATA HostRAID(マザーボード上のコントローラを利用)

その他のオプション

N8103-65 SCSIコントローラ

[本装置がサポートしているOSについて]

Windows 2000の中で本装置がサポートしているバージョンはMicrosoft® Windows® 2000 Professional 日本語版(以降、「Windows 2000」と呼ぶ)です。その他のOSをインストールするときはお買い求めの販売店または保守サービス会社にお問い合わせください。

[BIOSの設定について]

Windows 2000をインストールする前にハードウェアのBIOS設定などを確認してください。BIOSの設定には、Windows 2000から採用された新しい機能(USBインタフェースへの対応など)に関する設定項目があります。ユーザーズガイドを参照して設定してください。
また、BIOSの設定でHyper Threading Technologyの設定を無効にしてください(ユーザーズガイドの2章を参照)。

本装置では使用するOSを選択するようなBIOSパラメータ値はありません。プラグ・アンド・プレイのサポート有無に関する設定は特に必要ありません。

[Windows 2000について]

Windows 2000は、シームレスセットアップでインストールできます。ただし、次の点について注意してください。

重要
インストールを始める前にオプションの増設や本体のセットアップ(BIOSやオプションボードの設定)をすべて完了させてください。

弊社が提供している別売のソフトウェアパッケージにも、インストールに関する説明書が添付されていますが、本装置へのインストールについては、ユーザーズガイドの説明を参照してください。

シームレスセットアップを完了した後にメモリダンプの設定などの障害処理のためのセットアップをしてください。

[ミラー化されているボリュームへのインストールについて]

[ディスクの管理]を使用してミラー化されているボリュームにインストールする場合は、インストールの実行前にミラー化を無効にして、ベーシックディスクに戻し、インストール完了後に再度ミラー化してください。

ミラーボリュームの作成あるいはミラーボリュームの解除および削除は[コンピュータの管理]内の[ディスクの管理]から行えます。

[MO装置の接続について]

インストール時にMO装置を接続したままファイルシステムをNTFSに設定すると、ファイルシステムが正しく変換されない場合があります。ファイルシステムが正しく変換されなかった場合は、MO装置を外してインストールを最初からやり直してください。

[DAT等のメディアについて]

シームレスセットアップでは、DAT等のインストールに不要なメディアはセットしないでください。

[ハードディスクドライブの接続について]

OSをインストールするハードディスクドライブ以外のハードディスクドライブを接続する場合は、OSをインストールした後から行ってください。

[作成するパーティションサイズについて]

システムをインストールするパーティションの必要最小限のサイズは、次の計算式から求めることができます。

インストールに必要なサイズ + ページングファイルサイズ + ダンプファイルサイズ
  インストールに必要なサイズ = 1000MB
  ページングファイルサイズ(推奨) = 搭載メモリサイズ × 1.5
  ダンプファイルサイズ = 搭載メモリサイズ + 12MB

重要
上記ページングファイルサイズはデバッグ情報(メモリダンプ)採取のために必要なサイズです。ページングファイルサイズの初期サイズを「推奨」値未満に設定すると正確なデバッグ情報(メモリダンプ)を採取できない場合があります。

1つのパーティションに設定できるページングファイルサイズは最大で4095MBです。搭載メモリサイズx1.5倍のサイズが4095MBを超える場合は、4095MBで設定してください。

搭載メモリサイズが2GB以上の場合のダンプファイルサイズの最大は、「2048MB+12MB」です。

その他アプリケーションなどをインストールする場合は、別途そのアプリケーションが必要とするディスク容量を追加してください。

例えば、搭載メモリサイズが512MBの場合、必要最小限のパーティションサイズは、前述の計算方法から

  1000MB + (512MB × 1.5) + (512MB + 12MB) = 2292MB

となります。

ヒント
シームレスセットアップでインストールする場合、必要最小限のパーティションサイズは以下のように計算してください。

Windows 2000 サービスパックを適用しない場合

「前述の必要最小限のパーティションサイズ」もしくは「4095MB」のうち、どちらか大きい方

Windows 2000 サービスパックを適用する場合

「前述の必要最小限のパーティションサイズ + 850MB」もしくは「4095MB」のうち、どちらか大きい方

[ダイナミックディスクへアップグレードした
ハードディスクドライブへの再インストールについて]

ダイナミックディスクへアップグレードしたハードディスクドライブの既存のパーティションを残したままでの再インストールはできません。
既存のパーティションを残したい場合は、ダイナミックディスクへの再インストールについてを参照して再インストールしてください。

[ディスク構成について(「MAINTE_P」と表示されている領域について)]

ディスク領域に「MAINTE_P」と表示された領域が存在する場合があります。構成情報やユーティリティを保存するための保守用パーティションです。削除しないでください。


[サービスパックの適用について]

本装置では、サービスパックを適用することができます。本体に添付されているサービスパック以降のサービスパックを使用する場合は、下記サイトより詳細情報を確かめた上で使用してください。

[NEC 8番街] http://nec8.com/



セットアップの流れ

シームレスセットアップで行うセットアップの流れを図に示します。

セットアップの流れ


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