[LAN監視の通報]

LAN監視機能では一定時間(監視間隔)ごとに、その期間内の送受信パケット数とパケットエラー数から回線の状態を判断します。そのため、一時的な回線高負荷でも、ESMLANServiceがシステムイベントログに以下のイベントを登録する場合があります。

ソース ESMLANService
種類 警告
イベントID 301
説明 回線障害の可能性があります。デバイス: %1 エラー種別: %2,%3,%4
アライメントエラー数 = %5
FCSエラー数 = %6
キャリアセンスエラー数 = %7

ソース ESMLANService
種類 警告
イベントID 302
説明 回線が高負荷状態です。デバイス: %1 エラー種別: %2,%3
送信パケット総数 = %4
遅延衝突数 = %5
単一衝突数 = %6
多重衝突数 = %7
遅延送信数 = %8
超過衝突数 = %9
MAC送信エラー数 = %10

現象が一時的な場合は、次の監視のタイミングで以下のイベントが登録されます。
この場合は、特に問題はありません。


ソース ESMLANService
種類 通報
イベントID 305
説明 次の障害から通常状態に戻りました。デバイス: %1 障害イベン トID: %2,%3,%4

LAN監視機能は、以下の基準に従って回線の状態を監視しています。

下記計算結果が、しきい値(回線障害発生の割合)以上の場合、イベントID301をエラー種別1で登録します。
100×アライメントエラー数/受信パケット総数
※アライメントエラー:サイズがオクテット(8)単位でない受信パケット。

下記計算結果が、しきい値(回線障害発生の割合)以上の場合、イベントID301をエラー種別2で登録します。
100×FCSエラー/受信パケット総数
※FCSエラー:チェックサムでエラーが出た受信パケット。

下記計算結果が、しきい値(回線障害発生の割合)以上の場合、イベントID301をエラー種別3で登録します。
100×キャリアセンスエラー数/送信パケット総数
※キャリアセンスエラー:パケット送信時の回線確認でエラーとなる。

下記計算結果が、しきい値(送信リトライ発生の割合)以上の場合、イベントID302をエラー種別1で登録します。
100×(遅延衝突+単一衝突+多重衝突+遅延送信)/送信 パケット総数
※遅延衝突 送信開始からワンスロットタイム(51.2ms(10Mbit/sのシステム))後にパケット衝突が発生。
単一衝突 パケット送信中に1回のパケット衝突が発生した。
多重度衝突 パケット送信中に2〜15回のパケット衝突が発生した。
遅延送信 パケットの送信を遅らせた。

下記計算結果が、しきい値(送信アボート発生の割合)以上の場合、イベントID302をエラー種別2で登録します。
100×( 超過衝突 + MAC送信エラー)/送信パケット総数
※遅延衝突 パケット送信中に16回以上のパケット衝突が発生した。
MAC送信エラー 何らかの内部送信エラーが発生した。

LAN監視機能は、SNMPサービスが正しく動作していることが前提となっています。SNMPサービスに何らかの異常がある場合、システムイベントログに以下のイベントを登録して、ESMLANServiceは停止します。

ソース ESMLANService
種類 情報
イベントID 399
説明 ESMLANService 情報 - SNMP Service does not accept a request.

この場合、SNMPサービスの設定を確認してください。