[基本設定(TCP/IPとSNMP)]

ESMPRO/ServerAgentを動作させるためにはTCP/IPとTCP/IP関連コンポーネントのSNMPの設定が必要です。


■TCP/IPの設定

WebUIを使用してサーバに接続した後、コントロールパネルで設定します。詳しくは、スタートメニューから起動するヘルプを参照してください。



■SNMPサービスの設定

  1 WebUIを使用してExpress5800シリーズに接続する。

  2 [メンテナンス]をクリックする。

  3 [リモートデスクトップ]をクリックする。

  4 Administrator権限を持つユーザーでログオンする。

  5 [コントロールパネル]の[管理ツール]をダブルクリックする。

  6 [管理ツール]の[サービス]を起動する。

  7 サービス一覧から[SNMP Service]を選択し、[操作]メニューの[プロパティ]を選択する。

「SNMPのプロパティ」ダイアログボックスが表示されます。

  8 [トラップ]プロパティシートの[コミュニティ名]ボックスに「public」または任意のコミュニティ名を入力し、[追加]をクリックする。

重要
ESMPRO/ServerManager側の設定で受信するトラップのコミュニティをデフォルトの「*」から変更した場合は、ESMPRO/ServerManager側で新しく設定したコミュニティ名と同じものを入力します。

ESMPRO/ServerAgentからのトラップがESMPRO/ServerManagerに正しく受信されるためには、双方のコミュニティ名が一致する必要があります。

  9 [トラップ送信先]の[追加]をクリックし、[IPホストまたはIPXアドレス]ボックスに送信先のESMPRO/ServerManagerマシンのIPアドレスを入力後、[追加]をクリックする。

トラップ送信先に指定されているIPアドレス(またはホスト名)をマネージャ通報(TCP/IP)の設定でも指定した場合、重複していることを警告するメッセージが表示されます。

重要 この設定では、指定されているIPアドレス(またはホスト名)のESMPRO/ServerManagerに、アラートが重複して通報されます。

  10 [セキュリティ]プロパティシートを表示し、以下の設定をする。

「受け付けるコミュニティ名」に手順4で入力したコミュニティを追加
その権利を「読み取り、作成」(「READ CREATE」)または「読み取り、書き込み」(「READ WRITE」)に設定
「すべてのホストからSNMPパケットを受け付ける」を選択

重要
手順8で「public」以外のコミュニティ名を入力した場合は、「受けつけるコミュニティ名」にもその値を追加してください。

「受け付けるコミュニティ名」の権利を「読み取り、作成」(「READ CREATE」)または「読み取り、書き込み」(「READ WRITE」)以外の権利に設定すると、ESMPRO/ServerManagerからの設定や監視ができなくなります。

特定のホストからのSNMPパケットのみ受信するように設定する場合

「これらのホストからSNMPパケットを受け付ける」を選び、パケットを受信するホストのIPアドレスとESMPRO/ServerAgentをインストールするサーバのIPアドレスとループバックアドレス(127.0.0.1)を指定する。

重要 ディスクアレイコントローラを接続可能な機種の場合、ループバックアドレス(127.0.0.1)を指定しないと、ディスクアレイコントローラの監視ができなくなります。

特定コミュニティからのSNMPパケットのみ受信するように設定する場合

SNMPパケットを受けつけるコミュニティ名をデフォルトの「public」から変更する。

重要
コミュニティ名を変更した場合は、[コントロールパネル]からESMPRO/ServerAgentのコミュニティ変更登録を行う必要があります。コミュニティの変更登録には[全般]タブの[SNMPコミュニティ]リストボックスを使います。

ESMPRO/ServerManagerからのSNMPパケットをESMPRO/ServerAgent側で正しく受信できるようにするためにはESMPRO/ServerManager側の設定の送信コミュニティ名とESMPRO/ServerAgent側のSNMPサービスが受信するコミュニティ名を同じにしてください。

  11 ネットワークの設定を終了する。

重要
ESMPRO/ServerAgentの動作にはSNMPサービスが必須です。
ESMPRO/ServerAgentをインストールした後にSNMPサービスを削除してしまった場合は、SNMPサービスをインストール後、ESMPRO/ServerAgentを再インストールしてください。

他社製ソフトウェアの中には、SNMPサービスの設定を変更してしまうものがあります。このようなソフトウェアがインストールされている状態で、ESMPRO/ServerAgentをインストールすると、ESMPRO/ServerAgentのサービスが正常に動作できない場合があります。
このような場合は、SNMPサービスを削除して、SNMPサービスを再インストールしてください。その後、ESMPRO/ServerAgentと他社製ソフトウェアを再インストールしてください。

運用中にSNMPサービスの設定変更を行った場合、ディスクアレイコントローラの監視ができなくなる場合があります。このような場合は、「ESM Mylex Service」または「ESM AMI Service」、「ESM Disk Array」を再起動してください。
 
重要 ファイアウォールの設定
ファイアウォールの設定が有効となっている場合、SNMPが使用するポート(161/UDP)がブロックされます。このとき、ESMPRO/ServerManager とESMPRO/ServerAgent は通信ができなくなり、サーバの監視ができません。
以下の手順でポートの開放設定を行ってください。

Windows XP / Server 2003 (サービスパック適用済み)の場合
1
[コントロールパネル]から[Windows ファイアウォール]をダブルクリックする。

「Windows ファイアウォール」のダイアログボックスが表示されます。

2
[例外]タブの、[ポートの追加]をクリックする。

名前 :snmp
ポート番号 :161
UDP :選択

3
[OK]をクリックする。

4
[Windows ファイアウォール]のダイアログボックスを閉じる。





Windows Server 2003 (サービスパック未適用)の場合

1
[コントロールパネル]から[ネットワーク接続]をダブルクリックする。

2 使用する接続を右クリックし、[プロパティ] をクリックする。

3 [詳細設定]タブの[設定]ボタンをクリックする。

4 [サービス]タブの[追加]ボタンをクリックする。


サービスの説明 :snmp
ネットワークでこのサービスをホストとしているコンピュータの名前またはIPアドレス
:コンピュータの名前またはIPアドレスを入力
このサービスの外部ポート番号 :161
UDP :選択

5 [OK]をクリックしてください。

6 [ネットワーク接続] ウィンドウを閉じる。