■プロパティの表示と変更

ASMBEの画面上でデバイスなどの詳細情報を[Properties]をクリックして表示することができます。コントローラやチャネル、デバイス、アレイのアイコンを選択し、[Properties]をクリックすると、それぞれの詳細情報を表示します。

[Properties]がアンバー表示のときにこのボタンをクリックすると、新たなウィンドウが開いて、選択した項目についての詳細情報やオプションを表示することができます。[Properties]が青色表示のときにこのボタンをクリックすると、接続しているシステムのホスト名を表示することができます。

変更可能フィールドを選択したときは、[Apply]や[Cancel]が表示されプロパティを変更することができます。



[コントローラプロパティ]

コントローラを選択し、[Properties]をクリックすると、「Controller Info」や「Details」のタブから構成されるウィンドウを表示します。

Controller Infoタブ
選択したコントローラの以下の情報を表示します。
  Model コントローラのモデル番号
  Serial number コントローラを識別するユニークな番号
  Host bus コントローラが接続されているバスの番号と形式
  #channels コントローラのチャネル(SCSIまたはATA)数

Detailsタブ
このコントローラのコンポーネントの以下の情報を表示します。
  Kernel、BIOS コントローラが動作するためのソフトウェアのバージョン
  Hardware version コントローラハードウェアのバージョン



[チャネルプロパティ]

チャネルを選択し、[Properties]をクリックすると以下の情報を「Channel Info」タブに表示します。
  Channel Type SCSIまたはATAなどのチャネル種別
  Max Data Rate 320MB/sのようにこのチャネルの最大転送能力



[物理デバイスプロパティ]

エンクロージャ以外のデバイスを選択し、[Properties]をクリックした場合は、「Drive Info」、および「Capacity」、「S.M.A.R.T」、「LED」タブ付きのウィンドウで以下の情報を表示します。

Drive Infoタブ
  Status デバイスの状態を表示する。状態は、Optimal、Failed、SMART Warningで表示
  Type Disk drive、CD-ROM、scanner、printerなどのようなデバイスのクラスを表示
  Product 製造元によってデバイスに与えられた製品名
  Vendor このデバイスの製造元
  Revision このデバイスのバージョン番号
  Data Rate このデバイスがサポートしている最大転送スピード
  SCSI ID、LUN SCSIチャネルの場合SCSI IDとデバイスのLUN

Capacityタブ
ハードディスクの場合に「Capacity」タブを表示します。ハードディスクの総容量や「Reserved」、「Used」、「Available」などの状態を表示します。容量は512バイトブロックの数(10進数と16進数の両方で表示)とキロバイト、メガバイト、ギガバイトのいずれかの容量を表示します。

「Detailed」を選択すると、ハードディスクのすべてのセグメント情報を表示します。この表示は、以下の情報をそれぞれのセグメントごとに表示します。
  セグメント番号
  開始と終了のブロック
  セグメントサイズとタイプ
タイプはセグメントの使われ方を示します。最初と最後のセグメントはいつも予約済みです。ハードディスクの先頭にはコントローラのRAIDシグネチャを格納しています。ハードディスクの終了は100メガバイト単位に丸められた容量です。

セグメントがアレイのコンポーネントの場合、そのアレイレベルを示します。セグメントがアレイの使用領域でも予約領域でもない場合は、「Available」と表示しています。

詳細な表示は10進数でセグメントの開始と終了ブロック番号を表示しますが、ドロップダウンリストの選択によって16進数または容量のどちらかの番号表示に変更することができます。


S.M.A.R.Tタブ
S.M.A.R.T障害断定通報をサポートしているハードディスクについては、このタブで以下を表示します。
  Enable このデバイスでS.M.A.R.T報告が有効/無効を示す。
  Predictive Failure Occurred このデバイスで障害報告が行われたか否かを示す。

LEDタブ
このタブには[Blink LED]と[Unblink All]の2つのボタンがあります。
  Blink LED このボタンをクリックすると、このディスクランプが点滅します。この機能を使うとハードディスクの搭載スロット位置を容易に判別することができます。ディスクランプは「Unblink All」をクリックするまで点滅します。
  Unblink All このボタンをクリックすると、すべてのハードディスクに対して[Blink LED]による点滅をキャンセルすることができます。



[エンクロージャプロパティ]

エンクロージャアイコンを選択し、[Properties]をクリックすると、「General」および「Fans」、「PSU」、「Temp」、「Devices」、「Speaker」タブ付きのウィンドウを表示します。

「General」タブ
「General」タブは以下の情報を表示します。
  Vendor 製造元
  Product ベンダの製品名
  Revision バージョン番号情報
  Status Summary ファン、電源装置、温度センサの状態を表示する
それぞれのコンポーネントの詳細情報を関連したタブに表示します。

「Fans」と「PSU」タブ
「Fans」と「PSU」のタブはファンや電源装置の番号と状態を表形式で表示します。

「Temp」タブ
「Temp」タブは温度センサの番号とステータスを表形式で表示します。
表示する温度は摂氏(゚C)または華氏(゚F)を選択できます。

「Devices」タブ
「Devices」タブはスロット番号と状態を表形式で表示します。それぞれのスロットに存在するデバイスのSCSI IDごとにデバイスのステータスを一緒に表示します。

「Speaker」タブ
スピーカを有しているか否かを示します。スピーカ付き場合、障害イベント発生の場合に鳴動を停止させるための[Silence Alarm]も表示します。



[論理デバイスプロパティ]

論理デバイスアイコンを選択して、[Properties]をクリックすると、「Logical Device Info」タブ付きのウィンドウを表示します。

「Logical Device Info」タブ
「Logical Device Info」タブには以下の情報を表示します。
  Status アレイの状態を表示する。状態はoptimal、またはdegraded、offline、failed で表示します。
  Name アレイの名前を表示します。このフィールドを変更することもできます。
  Type 選択したアレイのボリュームタイプまたはRAIDレベル。
  Capacity アレイの容量。カッコ内にブロック数を表示します。
  Stripe Size 選択したアレイのストライプサイズ。
  Hot Spare 選択したアレイにホットスペアが割り当てられているかを示します。
  Logical Drive# 選択したアレイにコントローラによって割り当てられた番号。この番号は、コントローラによってのみ使われます。



■タスクの作成と表示

[Tasks]をクリックすると「Task Viewer」と「New Task」の2つのタブを持つウィンドウを表示します。

「Task Viewer」タブ
システムや選択したコントローラ、チャネル、アレイ、ハードディスクに対する現在動作中のタスクやスケジュールされたタスクの詳細を表示します。

「New Task」タブ
アレイの新しいタスクを作成することができます。タスクをすぐに実行するか、スケジュールした時間に実行するかを選択できます。作成可能なタスクは「Verify」、または「Verify with Fix」、「Clear」、「Rebuild」です。それぞれのタスクに対する機能は以下のとおりです。
    Verify データの整合性のテストを行います。不整合が見つかっても、修復はしません。
    Verify with Fix データの整合性のテストを行います。不整合が見つかった場合、修復します。
    Clear アレイ上のすべてのデータをクリアします。クリアを実施すると、クリア前のデータに回復することはできません。
    Rebuild アレイのリビルドを中断した場合に選択可能になり、リビルドを実施することができます。

重要
アレイのClear実施中はシステムをシャットダウンしないでください。また、ハードディスクの挿抜も行わないでください。

HostRAIDで冗長性のあるアレイには、定期的に週に1回程度、Verifyを行うことを推奨します。Verifyを定期的に行うには「New Task」タブで以下の設定を行います。
(1) Taskのドロップダウンメニュで「Verify」を選択する。
(2) Scheduleラジオボタンをチェックし、Verifyを実施する曜日と時間を設定する。
(3) [Apply]をクリックする。


BACK NEXT