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                    Express5800シリーズ
                    Express5800/LB300d(N8100-1145)
                    Express5800/LB300d用 アップデートモジュール Rel 1.0
                    リリースノート
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                                                              日本電気株式会社
                                                                     2006年10月

【目次】
  1.ソフトの紹介
  2.対象機種
  3.インストール方法
  4.添付モジュール情報
  5.注意・制限事項
  6.改版履歴
  7.商標および著作権
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1.ソフトの紹介

  この「Express5800/LB300d用 アップデートモジュール Rel 1.0」は、Express5800/
  LB300d(N8100-1145)専用アップデートモジュールです(以下「本アップデートモジュー
  ル」といいます)。

2.対象機種

  ・Express5800/LB300d(N8100-1145)本体

3.インストール方法

  オンラインアップデートを使用して適用する方法と、オンラインアップデートを使用せ
  ずに適用する方法があります。

  ※運用に関わる重要な注意事項があります。[5. 注意・制限事項]を必ずお読みくだ
    さい。

  3.1 オンラインアップデートを使用する方法

    (1)Management Console で「パッケージ」をクリックし、[オンラインアップデート] 
       の[アップデートモジュール一覧]ボタンをクリックします。

    (2)初めてオンラインアップデートを利用する場合、あるいは公開モジュールの最新
       情報を取得する場合には ソフトウェアサポートサービスのサポート契約の認証
       情報の入力を行います。

    (3)アップデートモジュール一覧から以下のモジュールの[詳細情報]を読みます。
      「Express5800/LB300d(N8100-1145) アップデートモジュール Rel 1.0」

       [詳細情報]の内容を熟読の上、何らかの対応が必要であれば、[詳細情報]に
       従い、作業を行います。問題がなければ[適用]ボタンを押します。

    (4)パッケージの信頼性の確認画面より、アップデートモジュール公開サイトに掲載
       されているメッセージダイジェスト文字列と画面に表示されるメッセージダイ
       ジェスト文字列が一致することを確認してから[OK]ボタンを押します。

    (5)アップデートモジュール一覧に「既存のアップデートモジュールは適用済みです。
       」のメッセージ表示されたら、Management Console で「システム」をクリックし
       、[システム停止/再起動]の[システム再起動]ボタンをクリックします。

    ※システムの再起動時にアップデートモジュールが適用されるので、必ず再起動を
      してください。

  3.2 オンラインアップデートを使用しない方法

    以下の手順で、本アップデートモジュールの解凍とインストールを行ってください。

    ※ここでは例として作業用ディレクトリを/tmpとしますが、ご使用の環境に合わせて
      適宜読みかえてください。

    ※コンソールあるいは、telnet/sshを経由してLBにログインできる環境が必要です。

   【解凍手順】

    (1)以下のアップデートモジュールを本装置の/tmpディレクトリにダウンロードしま
       す。

       N8100-1145_UpdateModule-1.0.tar.gz

    (2)本装置にコンソールより、あるいはtelnet/ssh経由でログイン(admin)します。

       ログイン後、「su -」コマンドでroot権限を取得します。
       # su -
       Password:xxxx ←初期導入FD作成時に、設定した管理者パスワードを入力する。

    (3)/tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行し、本アップデートモジュールを
       解凍します。
       # cd /tmp
       # tar  -xvzf  N8100-1145_UpdateModule-1.0.tar.gz

       /tmpディレクトリに以下のディレクトリとファイルが作成されます。
        ・N8100-1145_UpdateModule-1.0/  ←ディレクトリ
        ・config_program/               ←ディレクトリ
        ・N8100-1145_UpdateModule-1.0.sh

   【インストール手順】

    (1)アップデートモジュールの適用
       /tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行します。

       # ./N8100-1145_UpdateModule-1.0.sh
       
       ※コマンドの実行は、root権限で行ってください。
         コマンドを実行すると本アップデートモジュールに含まれるモジュールがイン
         ストールされます。

    (2)コマンドを実行後、コンソール上に下記のいずれかのメッセージが表示されます。

        「Express5800/LB300d UpdateModule-1.0 install finish!!」
          このメッセージが表示された場合、本アップデートは正常に適用されています。

        「Update stopped. N8100-1145_UpdateModule-1.0 has been installed.」
          このメッセージが表示された場合、本アップデートは既に適用済みということ
          です。

        「ERROR・・・」
          エラーが表示された場合、本アップデートが想定外としている状況と考えら
          れます。申し訳ありませんがエラー内容を記録した上で、お問い合わせくだ
          さい。

           ※製品出荷後、一度もWbMCにアクセスしたことがない場合、以下のメッセージ
             が出力されます。WbMCにアクセス後、再度、アップデートの実施をお願いし
             ます。
                     「 ERROR(CONFIG2):Iplb Update stopped.」

    (3)システムの再起動
       上記のインストールスクリプトは、負荷分散サービスを停止させインストールを実
       行します。負荷分散サービスを開始する為に、システムを再起動させてください。

    (4)後処理
       /tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行し、不要になったファイルを削除
       します。

       # rm -f N8100-1145_UpdateModule-1.0.sh
       # rm -f N8100-1145_UpdateModule-1.0.tar.gz
       # rm -rf N8100-1145_UpdateModule-1.0
       # rm -rf config_program
    

4.添付モジュール情報

  リリースされるモジュール情報は以下の通りです。

        ファイル名 : N8100-1145_UpdateModule-1.0.tar.gz
        サイズ     : 3,044,342byte
        MD5        : c97f5e8212726d2c9e8486053ab367d8

5. 注意・制限事項

  5.1 システムの運用に関わる重要な注意事項

   ・別紙「特定環境における注意事項」をご覧ください。
     アップデート前に必ずご一読ください。

  5.2 共通の注意、制限事項
   ・本アップデートモジュールのインストール手順は、「3.インストール方法」に
     従って行ってください。それ以外の方法でインストールされた場合の動作は保証
     いたしません。

  5.3 ロードバランサ冗長化構成での注意・制限事項
   ・バックアップコーディネータ、コーディネータの順で、すべての本装置へ適用して
     ください。その際、バックアップコーディネータに適用後、再起動完了後に、
     コーディネータへの適用作業を開始してください。


6.改版履歴
    
     ・ARPテーブル更新要求処理機能の強化を実施しました。
    本強化項目は下記となります。

    下記のタイミングでARP情報更新要求を送信します。
    (1)コーディネータ
     (a)電源ON時。
     (b)プロセス起動時。
     (c)バックアップコーディネータからの縮退処理実施済み応答を受信時。
     (d)バックアップコーディネータへの縮退処理要求送信時。
     (e)バックアップコーディネータを認識できなくなった時。
    (2)バックアップコーディネータ
     (a)フェイルオーバー処理実施時。

     ・SNMP Trap を利用した監視通報機能の強化を実施しました。
    本強化項目は下記となります。

    下記のタイミングでsyslogへメッセージを書き込みます。
    (1)LB関連プロセス異常/復帰(コーディネータ/バックアップ)
      LB関連プロセス異常:LBtrap(1) : IPLB daemon Process Error
      LB関連プロセス復帰:LBtrap(2) : IPLB daemon Process Recover
    (2)LB関連ファイル異常/復帰(コーディネータ/バックアップ)
      LB関連ファイル異常:LBtrap(3) : IPLB File (%1) Error
      LB関連ファイル復帰:LBtrap(4) : IPLB File (%1) Recover
      ※上記メッセージの「%1」には対象となるファイル名が表示される
    (3)フェイルオーバー発生(バックアップのみ)
      フェイルオーバー発生:LBtrap(5) : Fail Over
    (4)フェイルバック発生(コーディネータのみ)
      フェイルバック発生:LBtrap(6) : Fail Back
    (5)分散ノードダウン/復帰(コーディネータのみ)
      分散ノードダウン:LBtrap(7) : LBhost Down (Group = %1 , Node = %2)
      分散ノード復帰 :LBtrap(8) : LBhost Recover (Group = %1 , Node = %2)
      ※上記メッセージの「%1」と「%2」にはそれぞれ下記の情報が表示される
       「%1」対象となるグループ名が表示される
       「%2」対象となるノード名が表示される
    (6)バックアップダウン/復帰(コーディネータのみ)
      バックアップダウン:LBtrap(9) : Backup Coordinator Down
      バックアップ復帰 :LBtrap(10) : Backup Coordinator Recover

    上記のSyslogへ書き出されたメッセージを使って「SNMP trap」を発生させる
    方法につきましては、ESMPRO/SAのユーザーズガイド「通報設定機能(Syslog 
    イベントの設定)」を参照のうえ実施してください。
    ESMPRO/SAのユーザーズガイドにも記載されておりますが、下記の項目について
    注意願います。
     注1) イベントを追加した場合は、通報先が設定されていませんので、
       必ず設定してください。
     注2) ESMPRO/SAのコマンドを使用してイベントの登録を行う際、日本語
       (2バイトコード)の組み合わせによってはエラーとなる場合があります。

     ・分散ノードを追加した延長で、ヘルスチェック(URL)の入力を行うときの文字数
    制限を拡大しました。

     ・コンテンツデリバリ機能用アカウントを個別登録できるようにしました。

     ・レンジ指定で作成した分散グループの削除処理を改善しました。

     ・分散グループをMulti指定(例:80:12088-12091:12999-13000)で作成した場合の
    設定ファイルへの格納処理を改善しました。

     ・/etc/hostsファイルが不正になる現象を改善しました。

     ・ネットワーク設定画面で、「/home/mail/の退避に失敗しました。」という
       メッセージが出力される現象を改善しました。

7.商標および著作権

  本アップデートモジュールに含まれるソフトウェアの著作権は
  日本電気株式会社が有しています。

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 Copyright NEC Corporation 2006