N8103-99 ディスクアレイコントローラ (0ch)の注意事項について
[MIRACLE LINUX V4.0 - Asianux Inside]

N8103-99 ディスクアレイコントローラ(0ch)をLinux環境でご使用される場合、以下の注意事項があります。

■注意事項

  1. upカーネルの注意事項について

    以下"OS version"のupカーネルとファームウェアの組み合わせによって、ディスクアレイのリビルド機能動作時、 システムストールする可能性があります。 「対処方法」を参照し、ファームウェアを適用してください。
    なお、「対処方法」実施前は、smpまたは、hugememカーネルをご使用してください。 もし、インストール中にリビルド機能が動作し、本問題が発生した場合は、 以下「回避手順」を参照してください。

    対象

    以下の組み合わせでupカーネルをご使用の場合、対象となります。
     OS version    kernel version    ファームウェア  
    version  
     MIRACLE LINUX V4.0 SP1  2.6.9-34.21AX 2.02.00-0095
    1.03.01-0178

    対処方法

    本問題は、ファームウェアをアップデートすることにより対応されます。 「 ■ファームウェア - ディスクアレイコントローラ - Supported」に登録されている 「N8103-99ファームウェアアップデートFD」から入手し、適用してください。

    回避手順

    リビルド機能の完了手順」を参照の上、 リビルド機能を完了し、再度インストールしてください。

  2. リビルド/整合性チェック機能動作中のシステム起動について

    リビルド機能(*1)または整合性チェック機能(*2) の動作中にシステムを起動すると、起動時にPANICが発生することがあります。 「対処方法」を参照し、カーネルバージョンをアップデートしてください。 なお、カーネルバージョンをアップデートできない場合は、リビルド/整合性チェック機能動作中に システムを起動(再起動も同様)しないでください。 システムの起動は、リビルド/整合性チェック機能の動作が完了したことを確認の上、実施してください。 もし、本問題でシステムが起動出来なかった場合は、以下「回避手順」を参照してください。
    (*1) ディスク故障等でディスク交換時に動作する修復機能
    (*2) RAID上のデータの整合性を検査して、修復する機能(Check Consistency機能)

    対象

    以下の組み合わせで運用している場合、対象となります。
     OS version    kernel version    ファームウェア  
    version  
     MIRACLE LINUX V4.0 SP1    2.6.9-34.21AX(smp/hugemem)   1.03.61-0256
     MIRACLE LINUX V4.0 SP2    2.6.9-42.7AX(smp/hugemem)
     2.6.9-42.10AX(smp/hugemem)
     2.6.9-42.15AX(smp/hugemem)
     2.6.9-42.16AX(smp/hugemem)  

    対処方法

    本問題は、カーネルバージョンを 2.6.9-42.17AX 以降にアップデートすることにより対応されます。 ディスクアレイコントローラ(0ch) N8103-99 の「ドライバの適用方法」を参照して、アップデート してください。

    回避手順

  3. システムBIOSアップデートについて

    ご使用する機種によって、システムBIOSをアップデートする必要があります。 アップデートされない場合、ディスクアレイのリビルド機能が動作することにより、 システムストールする可能性があります。 必ず、「対処方法」を参照し、システムBIOSをアップデートしてご使用してください。

    対象

    以下のモデルをご使用の場合、対象となります。
    機種(モデル名) システムBIOS version
     120Rg-1 1.0.5S47 未満
     120Ri-2

    対処方法

    システムBIOS アップデートモジュールダウンロードファイル一覧 」からご使用機種のシステムBIOSを入手して、アップデートしてください。

■リビルド機能の完了手順 ↑UP

  1. 本ディスクアレイコントローラのWebBIOS(*3)を起動
    本体装置の電源を投入し、POST画面に以下メッセージが表示されるタイミングで、 <Ctrl>+<H>を押下する。
    LSI MegaRAID SAS-MFI BIOS Version 〜
     〜
    HA - x (Bus x Dev x) MegaRAID SAS 8300XLP
     〜
    Press <Ctrl><H> for WebBIOS.
  2. WebBIOS上でリビルド機能の動作を完了
    以下の手順にて、リビルド機能の動作を完了させてください。
    • Adapter Selection画面にてAdapter Noを選択し、[start]をクリックする。
    • MegaRAID BIOS Configuration Utility Virtual Configurationメニューの Physical Drives 画面にて、
      "REBUILD"表示されている "PDn: DGn: REBUILD: xxxxMB: yyyy" のHDDを選択する。
      注意:nはPhysical Drive番号またはDisk Groups番号、xxxxはHDD容量、yyyyはHDD情報を示す。
    • MegaRaid BIOS Configuration Utility Physical Drive画面の Physical Drive Stateが、"REBUILD" から
      "ONLINE" になるまで待つ。
    • Physical Drive Stateが "ONLINE" と表示されたら、リビルド機能の動作は完了です。
  3. システムの再起動
    WebBIOSを終了して、システムを再起動してください。
   (*3) 本ディスクアレイコントローラに組み込まれている コンフィグレーションユーティリティ(添付されているユーザーズガイド参照)

■整合性チェック機能の完了手順 ↑UP

  1. 本ディスクアレイコントローラのWebBIOSを起動
    本体装置の電源を投入し、POST画面に以下メッセージが表示されるタイミングで、 <Ctrl>+<H>を押下する。
    LSI MegaRAID SAS-MFI BIOS Version 〜
     〜
    HA - x (Bus x Dev x) MegaRAID SAS 8300XLP
     〜
    Press <Ctrl><H> for WebBIOS.
  2. WebBIOS上で整合性チェック機能の動作を完了
    以下の手順にて、整合性チェック機能の動作を完了させてください。
    • Adapter Selection画面にてAdapter Noを選択し、[start]をクリックする。
    • MegaRAID BIOS Configuration Utility Virtual Configurationメニュー画面左下の
      [Check Consistency Progress]をクリックする。
      注意:[Check Consistency Progress]が表示されてない場合は、整合性チェック機能は動作してません。
         以降の手順は不要です。WebBIOSを終了して、システムを再起動してください。
    • MegaRaid BIOS Configuration Utility Virtual Disks画面の左側に表示されている "VDx" が全て消えるまで待つ。 なお、途中で整合性チェック機能を停止したい場合は、"VDx" のAbortチェック欄を全てクリックし、[Abort]を クリックする。
    • "VDx" の表示が全て消えたら、整合性チェック機能の動作は完了です。
  3. システムの再起動
    WebBIOSを終了して、システムを再起動してください。

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