定期的なCheck Consistencyの実施

アレイディスクに対して、定期的にCheck Consistencyを実施することで、検出した不整合を修復し、物理ドライブ障害時のRebuild失敗を未然に防ぐことができます。また、Check Consistencyはロジカルドライブの全面Readを行います。これは、物理ドライブの普段アクセスのない部分についてもアクセスを行うことになるので、物理ドライブの後発不良の早期検出の役目を果たすこともできます。このため、定期的なCheck Consistencyの実施はマルチドライブフェイル状態の発生の確率を低下させることができ、アレイシステムの安定した運用を保つことができます。この定期的なCheck Consistencyは、コマンドプロンプトで下記実行形式のコマンドを動作させることで行います。このコマンドはスケジュールを設定するためのコマンドです。スケジュールを設定しCheck Consistencyを実施した場合、開始/終了および15分間隔の実行状態がイベントログに出力されます。


Check Consistencyの実行条件

  LSI Logicディスクアレイシステムであること
  Power Console Plusをインストールしていること
  サービスMegaServが開始になっていること



実行形式

形式

  megactrl arg1[arg2[arg3[arg4[...]]]]
(megactrl.exeはPower Console Plusをインストールすると一般に「c:\winnt\system32」*にインストールされます)

* Windows 2000の場合のパスです。

重要
以下で説明しているパラメータ以外は使用しないでください。

  引数 意味
arg1 -cons Check Consistencyのスケジュール設定を行います。時間設定の他のargが後続します。他のargの指定がないときはそれぞれのデフォルト値使われます。
arg2〜argi -h Check Consistencyの開始時間を設定します。0時から23時まで設定可能です。(デフォルトは0時)
-d Check Consistencyを動作させる曜日を0〜6で設定します。
(デフォルトは日曜日で0)
-w Check Consistencyの動作間隔を0〜24で週間隔を設定します。なお-w0は毎日を意味します。(デフォルトは1週間隔)
- dateMM/DD/YYYY Check Consistencyの動作開始日を設定します。
(デフォルトはコマンド実施日)

YYYYの範囲は1900〜2038(2038年を超えることはできません)
-abort Check Consistencyが実施中ならば、終了させます。
argi -enChkCon スケジュール時間にCheck Consistencyを実施させます。
(デフォルト)
-disChkCon スケジュール時間のCheck Consistencyを抑止します。動作中のCheck Consistencyには影響しません。-enChkConと同時に指定した場合は最後に指定した方が有効になります。



使用例

  日曜日ごとに0時にCheck Consistencyを実施する場合
megactrl -cons -h0 -d0 -w1

  すべてのコントローラのすべてのCheck Consistencyを終了させる場合
megactrl -cons -abort

  Check Consistencyのスケジュールを無効にする場合
megactrl -disChkCon

  Check Consistencyのスケジュールを有効にする場合
megactrl -enChkCon

ヒント
システムのパスの設定によって上記のコマンドにディレクトリの指定が必要になります。

例) C:\winnt\system32\megactrl -cons

重要
N8503-60 / N8503-60A / N8503-61 ディスクアレイコントローラを使用している場合、スケジュール機能によるCheck Consistencyを実行しても画面に進捗が表示されない場合がありますが、イベントログには登録されます。また、Check Consistency自体は問題なく実施できています。


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