インストール後の設定

ESMPRO/ServerManagerのインストールをした後に必要となる設定について説明します。



■ESMPRO/ServerManager本体

ESMPRO/ServerManagerを使用するユーザーは、ESMPROユーザーグループ(デフォルトAdministrators)に所属させてください。



■Webコンポーネント

Webコンポーネントを利用する場合は次の設定をしてください。


[ユーザー権限の設定]

Webコンポーネントを使用するためには、ユーザー権限の設定を適切に行う必要があります。
以下は Windows 2003 Server上の IIS 6.0 および、Windows Vista上の IIS 7.0 の場合の設定方法です。

●Windows 2003 Serverの場合

  1 Webサーバ上でインターネットサービス(IIS)マネージャを起動し、既定のWebサイトの仮想ディレクトリ「esmpro」のプロパティを表示する。

  2 「ディレクトリセキュリティ」タブページ内の「認証とアクセス制御」の「編集」をクリックして「認証方法」画面を表示し、希望する認証方法を有効にする。

  3 アクセスを許可したユーザーを、ESMPRO/ServerManagerのインストール時に指定したESMPROユーザーグループ(デフォルトではAdministrators)に所属させる。

  4 コンピュータを再起動する。

●Windows Vistaの場合

  1 Webサーバ上で [Windows 機能の有効化または無効化] 画面を起動し、Windows の機能の一覧で、[Internet Information Services]、[World Wide Web サービス]、[セキュリティ] の順に展開し、[セキュリティ] 配下の希望する認証方法の隣のチェックボックスをオンにして、[OK] をクリックする。

  2 インターネットインフォメーションサービス(IIS)マネージャを起動し、仮想ディレクトリ「esmpro」の機能一覧の「認証」をダブルクリックして「認証」画面を表示し、希望する認証方法を有効にする。

  3 アクセスを許可したユーザを、ESMPRO/ServerManagerのインストール時に指定したESMPROユーザーグループ(デフォルトではAdministrators)に所属させる。

  4 コンピュータを再起動する。

重要
匿名アクセスは、セキュリティの面からはあまり好ましくありません。できる限り匿名アクセスは無効にし、認証済みアクセスを使用することを推奨します。
なお、Windows VistaでWindows認証を使用する場合は使用するユーザーに制限があります。詳細については、注意事項を参照してください。


[動作確認]

WebコンポーネントにアクセスするためのURLは、初期設定ではhttp://Webサーバ名/esmpro/index.htmlとなります。

Webブラウザで上記URLへアクセスし、以下のようなWebコンポーネントのタイトルページが表示されることを確認してください。


タイトルページが表示されない場合は、仮想ディレクトリの認証方法の設定が正しく行われていない可能性があります。設定を再度見直してください。

タイトルページからオペレーションウィンドウを起動したときに「情報の取得に失敗しました。(許可を与えられていません(5))」と表示される場合は、アクセスしているユーザーがESMPROユーザーグループに所属していない可能性があります。設定を確認してください。


重要
統合Windows認証を使用した場合、ローカルマシン上でWebコンポーネント機能を使用すると、画面上にコマンドプロンプトのウィンドウが開く(開いてすぐに閉じる)ことがあります。リモートマシンからのアクセスでは問題ありません。詳細については、注意事項を参照してください。


[Webブラウザによる監視をはじめる前に]

1. 監視対象サーバの登録

インストール直後のESMPRO/ServerManagerには管理するサーバが登録されていません。Webブラウザからアクセスする前に、ESMPRO/ServerManagerに管理するサーバを登録してください。

Webブラウザから監視対象サーバの登録を行うことも可能ですが、ESMPRO/ServerManager本体で登録することをお勧めします。ESMPRO/ServerManagerでは自動発見、マップ構成の編集を柔軟に行うことが可能です。


2. Agentバージョンの更新

登録した監視対象サーバに対して、データビューアやAgentコントロールパネルを起動するためには、Agentバージョンプロパティの値を適切に設定する必要があります。

設定を行うには、Webコンポーネントのオペレーションウィンドウを起動し、対象サーバに対して「Agentバージョンの更新」を実行してください。


3. アラート保存件数の設定

アラートビューアに保存可能なアラート件数を拡張したい場合は、あらかじめESMPRO/ServerManager本体でアラート保存件数を設定してください。デフォルトでは500件です。


[Webコンポーネントの仮想ディレクトリの再設定について]

上書きインストールでは仮想ディレクトリの設定はされません。
Webコンポーネントの仮想ディレクトリを削除してしまった場合、以下の手順で再設定してください。

  1 Webサーバに管理者権限を持つユーザーでログオンし、コマンドプロンプトを開く。

重要
Windows Vista では、管理者としてコマンドプロンプトを開いてください。
管理者としてコマンドプロンプトを開くには、Administratorでログオンし、コマンドプロンプトを開くか、 スタートメニューからコマンドプロンプトを選択し、コマンドプロンプトの右クリックメニューの [管理者として実行]をクリックしてください。

  2 「cd C:\Program Files\ESMPRO\NVBASE\ESMSMWEB」と入力し、カレントディレクトリを移動する。

ESMPRO/ServerManagerを「C:\Program Files\ESMPRO」にインストールしたものとします。

  3 「cscript websetup.vbs -default」と入力する。

以下の内容で設定されます。(インストール時の初期設定と同じ)

OS Webサイト 仮想ディレクトリ名
Windows 2003/XP/2000 1* esmpro
Windows Vista Default Web Site esmpro
* Webサイトのサイト番号です。

初期設定以外を設定する場合は、以下の手順で設定してください。

  1 Webサーバに管理者権限を持つユーザーでログオンし、コマンドプロンプトを開く。

重要
Windows Vista では、管理者としてコマンドプロンプトを開いてください。
管理者としてコマンドプロンプトを開くには、Administratorでログオンし、コマンドプロンプトを開くか、 スタートメニューからコマンドプロンプトを選択し、コマンドプロンプトの右クリックメニューの [管理者として実行]をクリックしてください。

  2 「cd C:\Program Files\ESMPRO\NVBASE\ESMSMWEB」と入力し、カレントディレクトリを移動する。

ESMPRO/ServerManagerを「C:\Program Files\ESMPRO」にインストールしたものとします。

  3 「cscript sitelist.vbs」と入力する。

Webサーバに存在するWebサイトのリストが表示されます。

Windows 2003/XP/2000 Webサイトの情報が表示されます。
左側に表示される数字が各Webサイトのサイト番号となります。
Windows Vista Webサイトのサイト名が表示されます。

4 「cscript websetup.vbs -s Webサイト -a 仮想ディレクトリ名」と入力する。

Webサイト Windows 2003/XP/2000では「サイト番号」を設定。
Windows Vistaでは「サイト名」を設定。
仮想ディレクトリ名 Webサイトに追加する仮想ディレクトリ名(エイリアス)を設定。

初期設定 (「cscript websetup.vbs -default」) では、以下の設定と同じ内容になります。

Windows 2003/XP/2000 「cscript websetup.vbs -s 1 -a esmpro」
Windows Vista 「cscript websetup.vbs -s "Default Web Site" -a esmpro」



BACK NEXT