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8番街

■Express5800/110Ej、Express5800/110Rg-1、 Express5800/110GR-1cを御購入のお客様へ

Red Hat Enterprise Linux 3 Update 5(RHEL3 U5)との組合せでご使用された場合、メモリ高負荷の環境で OSのバグによりデッドロック(※1)が発生し、システムがストールする障害は、RHEL3のUpdate 6にて修正されました。
Linuxサービスセットをご利用の方は、契約者向けwebをご参照の上Update 6を適用してください。

なお、Update 5環境でもカーネルパラメータの調整による回避策により、発生を完全に回避可能なことが判明しております。


■Update 5環境での回避策について

Update 5環境で運用される場合には、システムストール発生を完全に回避できる、上記、回避策を適用頂けます様お願い致します。

Update 6適用後は、本回避策の設定を解除ください。


[回避策の適用方法]
1./etc/sysctl.confに以下の行を追加
vm.pagecache = 1 15 100
2.システムをリブートする

[回避策適用の確認方法]
/proc/sys/vm/pagecacheファイルの三番目の値が100であることを確認
# cat /proc/sys/vm/pagecache
1 15 100

本回避策では、メモリ中でページキャッシュ(※2)が使用する割合を制限していたものを解除するため、ユーザデータを格納するページ(※3)とのバランスにより性能が低下する 可能性があります。


[回避策の解除方法]

  1. /etc/sysctl.confの以下の行を削除
   vm.pagecache = 1 15 100
  2. システムをリブートする

※1 排他制御のバグにより、プロセスが互いに相手の持つロック開放を待つことで、
   プログラムの動作が停止してしまう状態を指します。
※2 頻繁にアクセスされるディスク上のデータに対して、毎回ディスクをアクセスしなくてもすむように、
   メモリ中にコピーを保持するための領域です。
※3 コンピュータがメモリを管理する単位です。プログラムが使用するメモリや、ページキャッシュで
   使用するメモリは、ページ単位で割り当て、開放が行われます。


<<更新履歴>>

 2005.09.05 Update6提供予定時期、回避策の解除方法を追加
 2005.12.27 Update6提供のお知らせを追加