Last Update:16 Jul. 2004
■シングルモードでの起動にrootパスワードを設定する方法

1.はじめに

■はじめに

 通常、Linuxにログインする際にはユーザ認証が必要になりますが、
 シングルモードで起動した場合には、ユーザ認証を行なわずにrootユーザ
 としてログインすることが出来るようになります。

 このため、rootユーザのパスワードを忘れた場合にパスワードを変更する
 など便利な使用方法もありますが、簡単にシステム環境を変更することが
 出来るため、セキュリティ上、危険な状態になっていると言えます。

 ここでは、その対策としてシングルモードで起動した際にもrootユーザ
 として認証を行ない、パスワードの入力を求めるようにする設定方法に
 ついて説明していきます。


2.シングルモードでの起動にrootパスワードを設定する方法

■設定方法

 /etc/inittab ファイルに ~~:S:wait:/sbin/sulogin と追加してください。
#vi /etc/inittab

   ・
   ・

#System initialization.
si::sysinit:/etc/rc.d/rc.sysinit
~~:S:wait:/sbin/sulogin

   ・
   ・

 /etc/inittab を編集し終えたら、runlevelを 1 に変更し、パスワードを聞かれる事を確認します。
# init 1
 シングルモードに移行すると、以下の文のように rootパスワードを聞いてくるので
 rootパスワードを入力してください。入力するとシェルが起動します。
Give root password for maintenance
(or type Control-D  for normal startup):
 また、シングルモードから抜けるには以下のコマンドのどちらかで抜けてください。
# reboot
# init X    (X=変更したいrunlevel)
 なお、シングルモードで起動した場合のプロンプトには sh-2.05# と表示
 されますが、ユーザ認証を行なってログインした場合には、通常のログイン
 の場合と同様に [root@localhost root]# のように表示されます。


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