Last Update:9 Jul. 2004
■ログイン出来ないユーザを作成する方法

1.はじめに

■はじめに

Red Hat Enterprise Linux などのディストリビューションでユーザを作成すると、デフォルトのログインシェルとして /bin/bash が与えられて Linuxシステム にログインすることが出来るようになります。この状態では、ファイルサーバとして利用するユーザやメールサーバとして使用するユーザなど、ログインする必要がないユーザもシステムにログインすることが出来てしまい、Linuxシステム のセキュリティを確保する上で好ましくありません。

ここでは、ファイルサーバとして使用するユーザやメールサーバとして使用するユーザのように、ログインする必要がないユーザに対してはログインシェルとして /bin/false を与えてログイン出来ないユーザを作成する方法を説明していきます。



2.設定方法

■新規ユーザに対する方法

最初に、新規に作成するユーザのログインシェルを /bin/false として作成する場合には、useraddコマンドに -s オプションを指定して、作成するユーザに与えるログインシェルを /bin/false に指定します。
# useradd -s /bin/false UserName

■既存ユーザに対する設定

次に、既存のユーザのログインシェルを変更する場合には、usermodコマンドに -s オプションを与えて実行し、ログインシェルを /bin/false に変更します。
# usermod -s /bin/false UserName

■デフォルト値の変更方法

最後に、useraddコマンドに -D オプションを指定して実行し、ユーザを作成する時に与えられるデフォルトのログインシェルを /bin/false に変更します。useraddコマンドでは -D オプションだけを指定して実行すると、useraddコマンド実行時のデフォルト値を表示することが出来るので、このコマンドを実行してSHELLの行が /bin/false になっていることを確認します。
# useradd -D -s /bin/false
# useradd -D
GROUP=100
HOME=/home
INACTIVE=-1
EXPIRE=0
SHELL=/bin/false
SKEL=/etc/skel



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