Last Update:27 Aug. 2004
■HDDを増設する方法

1.はじめに

■はじめに

 ここでは内蔵HDD(ハードディスクドライブ)を増設する方法について説明していきます。

 なお、接続方法はIDEとし、設定方法の手順の中では増設するHDDを /dev/hdb として
 説明していきます。


2.HDDを増設する方法

■HDDをマシンに接続

 まず、HDDをマシンに接続します。接続の際は必ず電源を切った状態で行ってください。
 接続が完了したら、マシンの電源を入れてください。

■接続したHDDを認識させる方法

 まず、rootでログインして、dmesg コマンドを使用し、先程接続したHDDが表示されている事を
 確認します。

# dmesg | more

   :
hdb: QUANTUM FIREBALLlct20 20, ATA DISK drive
   :
hdb: QUANTUM FIREBALLlct20 20, 19470MB w/418kB Cache, CHS=2482/255/63
   :

 増設したHDDが認識されている事が確認できたら、HDDのパーティションの設定を行います。
 パーティションの設定はfdiskコマンドで行います。
# fdisk /dev/hdb

コマンド (m でヘルプ): m  ←コマンドを表示
コマンドの動作
  a  ブート可能フラグをつける
  b  bsd ディスクラベルを編集する
  c  dos 互換フラグをつける
  d  領域を削除する
  l  既知の領域タイプをリスト表示する
  m  このメニューを表示する
  n  新たに領域を作成する
  o  新たに空の DOS 領域テーブルを作成する
  p  領域テーブルを表示する
  q  変更を保存せずに終了する
  s  空の Sun ディスクラベルを作成する
  u  表示/項目ユニットを変更する
  v  領域テーブルを照合する
  w  テーブルをディスクに書き込み終了する
  x  特別な機能 (エキスパート専用)

コマンド (m でヘルプ): n  ←新しいパーティションを作成する
コマンドアクション
 e  拡張
 p  基本領域 (1-4)

p   ←プライマリパーティションを選択する

領域番号 (1-4):1

最初のシリンダ :   ←先頭のシリンダの指定
最後のシリンダ :   ←終端のシリンダの指定
 (この場合は全ての領域を1つのパーティションにするため空白で Enter)

コマンド (m でヘルプ): w ←変更したテーブルをディスクに保存
 (設定の変更を保存しないで終了させる場合には"q"を入力して終了させてください。)

コマンド (m でヘルプ): p

ディスク /dev/hdb: ヘッド 128, セクタ 63, シリンダ 523
ユニット = シリンダ数 of 8064 * 512 バイト

デバイス  ブート   始点      終点  ブロック   ID  システム
/dev/hdb1             1       523   2108704+  83  Linux

コマンド (m でヘルプ):

 次に mkfs コマンドで増設したHDDにファイルシステムを構築します。

 OSの種類によって mkfsコマンドでファイルシステムを ext3 に設定することができないため、
 まず、使用しているOSに mkfs.ext3 があるかを確認する必要があります。
# ls /sbin/mkfs.ext*

===ある場合===
/sbin/mkfs.ext2 /sbin/mkfs.ext3

===ない場合===
/sbin/mkfs.ext2
  ===mkfs.ext3がある場合===

# mkfs.ext3 /dev/hdb1
  ===mkfs.ext3がない場合===

  一度 ext2に設定してから、tune2fs コマンドで ext3 に変換してください。
# mkfs -t ext2 /dev/hdb1

   :

# tune2fs -j /dev/hdb1
 次は /dev/hdb1 をマウントするディレクトリを作成します。
 作成できたら、マウントを行ってください。
# mkdir /hdb
# mount /dev/hdb1 /hdb
 また、起動時に自動的に増設したHDDがマウントされるように /etc/fstab ファイルに
 以下の文を追加します。
/dev/hdb1     /hdb     ext3  defaults  1 2
   これで次回からマシンを起動したときにHDDは自動的にマウントされるようになります。


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