ディストリビューション |
Red Hat Linux 7.2
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本ページの内容は、限られた評価環境における検証結果に基づいた動作確認情報です。
ページ内の情報をご活用いただく前に予め「ご利用にあたっての注意事項」をご覧ください。
なお、ハードウェアの導入・購入に関するご相談はこちらからお問い合わせ下さい。
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ALB機能を有効にするために、Red Hat Linux 7.2 をインストール後に、
Intel(R)社のWebよりDownloadしたドライバをmakeして、評価を実施しました。
ALB(Adaptive Load Balancing)機能の説明については、
こちら
を参照してください。
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■評価対象NIC
No. |
機器名称
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型番 |
1 |
100BASE-TX(Dual)接続ボード |
N8104-80 |
■ハードウェア構成/SW構成

■設定方法
詳細は上記URLのReadmeを参照ください。
- Intel(R)社のWEB(上記を参照)より最新のパッケージをダウンロードする
ここでは、上記「構成1」の例に説明する
- iANSパッケージ: ians-1.5.18c.tar.gz
- e100ドライバ: e100-1.6.29.tar.gz
- 使用するNICに必要なドライバを展開する
- 100BASE-TXでは e100ドライバを使用
#tar xvzf e100-1.6.29.tar.gz
- すでにインストールされているドライバをrename する
- カーネルバージョンが 2.4.7-10 の場合
#cd /lib/modules/2.4.7-10/kernel/drivers/net
#mv e100.o e100.o.sav
- (2)で作成されたディレクトリのsrc ディレクトリに移動しドライバをmakeする
- e100 の場合
#cd e100-1.6.29/src
#make install
- ダウンロードしてきた iANS パッケージを展開し、インストールする
#tar xvzf ians-1.5.18c.tar.gz
#cd iANS-1.5.18/src
#make install
- 起動しているネットワークデバイスをすべてダウンさせる
#ifconfig eth(0,1,2...) down
- ネットワークモジュールを組み込む
- e100ドライバを使用する場合、"eepro100"ドライバが組み込まれている場合は、
"e100"に変更する
#lsmod
#delmod eepro100
#insmod e100
- ians モジュールを組み込む
#insmod ians
- ALBの設定を行なう
- team の作成
#ianscfg -a -t <team_name> -M ALB
ex)team_name 「ALBTEAM」を作成する場合
#ianscfg -a -t ALBTEAM -M ALB
- team のモードの設定
#ianscfg -C -t <team_name> -M ALB
ex)team_name 「ALBTEAM」を作成する場合
#ianscfg -C -t ALBTEAM -M ALB
- team を構成するアダプタの設定
#ianscfg -a -t <team_name> -m <ethxxx> -p <primary|secondary>
ex)team_name 「ALBTEAM」をeth1をプライマリ、eth2をセカンダリで構成する場合
#ianscfg -a -t ALBTEAM -m eth1 -p primary
#ianscfg -a -t ALBTEAM -m eth2 -p secondary
- virtual adapter の作成
#ianscfg -a -t <team_name> -v <vadapter_name>
ex)team_name 「ALBTEAM」のvadapter_nameを「vad0」に設定する場合
#ianscfg -a -t ALBTEAM -v vad0
- team をアクティブにする
#ianscfg -c <team_name>
ex)team_name 「ALBTEAM」をアクティブにする場合
#ianscfg -c ALBTEAM
- virtual adapter の設定を行なう
#ifconfig <vadapter_name> <IPアドレス> netmask <netmask>
ex)vadapter_nameが「vad0」の設定を行なう場合
#ifconfig vad0 <IPアドレス> netmask <netmask>
- 設定の確認
#ianscfg -s
■自動起動の設定
- チーム設定の保存
iansのチームの設定をファイルに保存します。
以下の手順で保存してください。
#mkdir /etc/ians
#ianscfg -w -f /etc/ians/ians.conf
----------------------------------------------
TEAM ALBTEAM
TEAMING_MODE ALB
VLAN_MODE off
PROBE_ENABLE enabled
PROBE_ADDR_MODE broadcast
PROBE_CHECK_TIMEOUT 2
PROBE_SEND_TIME 20
PROBE_MAX_RETRY_COUNT 10
PROBE_RECEIVE_TIMEOUT 2
PROBE_RX_BACK_CYCLES 0
PROBE_BURST_SIZE 3
MEMBER eth1
PRIORITY primary
MEMBER eth2
PRIORITY secondary
VADAPTER vad0
----------------------------------------------
チーム名 :ALBTEAM
二重化の機能 :ALB
チームメンバー1 :eth1 (プライマリ)
チームメンバー2 :eth2 (セカンダリ
- ネットワークアダプタの設定
チームを構成する個々のアダプタが起動時に有効にならないように設定します。
ディレクトリ/etc/sysconfig/network-scriptsにある各アダプタの設定ファイル、ifcfg-eth#を編集します。
#cd /etc/sysconfig/network-scripts
#vi ifcfg-eth1
#vi ifcfg-eth2
「ONBOOT=yes」
上記の記述になっていたら、以下のように書き換えてください。
「ONBOOT=no」
チームを構成するアダプタの設定ファイルをすべて、確認してください。
- 仮想アダプタの設定
起動時に仮想アダプタが有効になるように、設定ファイルをディレクトリ
/etc/sysconfig/network-scriptsに追加します。
ファイル名は、ifcfg-<仮想アダプタ名>にします。
#cd /etc/sysconfig/network-scripts
#vi ifcfg-vad0
下記の内容でファイルを作成してください。
DEVICE=vad0 (←仮想アダプタ名)
BOOTPROTO="none"
ONBOOT="yes"
IPADDR="10.10.100.100" (←実際に仮想アダプタに設定するIPアドレス)
NETMASK="255.255.255.0" (←実際のサブネットのマスクアドレス)
- ドライバのロード
起動時に使用するボートに対応したNICドライバがロードされるように、設定を行ってください。
/etc/modules.confを開いて、対応したNICドライバがロードされる設定になっているか
確認してください。
#vi /etc/modules.conf
例えば、eth1、eth2のアダプタ用のドライバとして、e100を使用する場合は、
下記のようになっていなかったら、記述に追加してください。
---------------------
alias eth1 e100
alias eth2 e100
---------------------
- 起動モジュールansファイルのコピー
ディレクトリ/etc/rc.d/init.d/に、ansの起動用モジュールをコピーします。
tar.gz形式で提供されるiansモジュールを展開した中に、
それぞれのディストリビューションのディレクトリがあります。
ディストリビューション用に用意されたansファイルを使用してください。
#cd iANS-1.5.18/install-scripts/RedHat/
#cp ans /etc/rc.d/init.d/
- ansファイルの修正
使用するディストリビューションのバージョンによっては、コピーしただけでは、
chkconfigコマンドでの設定ができない場合があります。
ディレクトリにコピーしたansファイルを開いて、必要であれば修正を加えてください。
以下の手順で、ansを編集します。
#cd /etc/rc.d/init.d/
#vi ans
下記の内容が記述にない場合は、ファイルの先頭行にこの記述を追加しておいてください。
(TurboLinuxの場合は、下記の行を追加してください。RedHatの場合は不要です)
-----------------------------------------------------
# chkconfig: - 09 91
# description :Intialization scropt for ANS
-----------------------------------------------------
- 自動起動の設定
以下の手順で、ansのモジュールの起動を設定します。
#chkconfig --level 2345 ans on
以上で、再起動後も、設定したians機能が有効になります。
■確認項目
下記の各構成で32Kバイト単位のデータ送受信を行い、ALB非構成時とALB構成時のデータ転送速度を確認する。
- 送信
ALB構成マシンから2台の対抗マシンに対して各1Gバイト(1000BASE-TX機の場合は各10Gバイト)のデータを転送し、
ALB構成時と非構成時の転送に要した時間をそれぞれ測定
ALBを構成しない場合と比較して、転送速度が向上している事を確認する
- 受信
ALB対象マシンに対して、2台の対抗マシンから各1Gバイト(1000BASE-TX機の場合は各10Gバイト)のデータを転送し、
ALB構成時と非構成時の転送に要した時間をそれぞれ測定
ALBを構成しない場合と比較して、同等以上の転送速度が得られる事を確認
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