Express5800/R110d-1M | |
ディストリビューション | Ubuntu 10.04.4 LTS (amd64) ( KERNEL 2.6.32-38 ) |
本ページの内容は、限られた評価環境における検証結果に基づいた動作確認情報です。 ページ内の情報をご活用いただく前に予め「ご利用にあたっての注意事項」をご覧ください。 なお、ハードウェアの導入・購入に関するご相談はこちらからお問い合わせ下さい。 |
記号の意味 |
◎…当該ディストリビューションで動作可能 ○…当該ディストリビューションに最新ドライバ等を適用し動作可能 ×…動作不可 −…未サポート 空欄…未確認 |
製品情報 / インストール確認 / 共通動作確認 / ハードウェア増設 / バックアップ動作 |
■製品情報 | UP |
型番 | 装置名称 |
---|---|
N8100-1806Y N8100-1807Y N8100-1808Y |
Express5800/R110d-1M インテル® Pentium® プロセッサー 1403 (2.60GHz 2C/2T) インテル® Xeon® プロセッサー E5-2403 (1.80GHz,4C/4T) インテル® Xeon® プロセッサー E5-2420 (1.90GHz,6C/12T) |
■インストール確認 | UP |
■ハードウェア構成
構成 | ドライブ | 構成概要 |
---|---|---|
1 | LSI RAID 2.5型ドライブ |
N8103-149 RAIDコントローラ(512MB, RAID0/1) 増設用 HDD |
2 | LSI RAID 2.5型ドライブ |
N8103-150 RAIDコントローラ(512MB, RAID0/1/5/6) 増設用 HDD |
3 | LSI RAID 2.5型ドライブ |
N8103-151 RAIDコントローラ(1GB, RAID0/1/5/6) 増設用 HDD |
■動作確認
評価項目 | 結果 | コメント |
---|---|---|
構成1,2,3 | ||
OSのインストール | ◎ (注1,2) |
ディストリビューションのCD/DVDメディアから起動してインストール。 |
作成パーティション数 | 14 | ドライブ全領域を使用。 |
ハードドライブ | ◎ | ファイルのコピー/比較動作を確認。 |
RAIDドライブの縮退動作 | ◎ | I/Oアクセス、reboot実施 |
RAIDドライブの再構築 | ◎ | I/Oアクセス、reboot実施 |
負荷ランニング | 12h (注3) |
各ドライブ、ネットワークへの連続負荷時間。 |
再起動 | 10 (注4,5) |
繰り返し回数。 |
(注1)
別の開発環境にて予めRAIDドライバを作成しておき、インストール時に更新する必要があります。
server版の場合は、generic kernel用のドライバとserver kernel用のkernelの2つをそれぞれ作成する必要があります。 desktop版の場合は、generic kernel用のドライバのみ必要です。
ドライバの作成 ※下の手順にて作成したドライバはこちら。
インストール
- LSI社からドライバパッケージ Ubuntu_10.04_LTS_05.30.zip を入手します。
- ドライバパッケージから megaraid_sas-v00.00.05.30-src.tgz を取り出します。
- 2.6.32-38-generic 開発環境で次を順に実施。megaraid_sas.ko が作成されます。
$ sudo -s
# cd /usr/src
# ln -s linux-headers-2.6.32-38 linux
# tar zxvf megaraid_sas-v00.00.05.30-src.tgz
# cd megaraid-sas-v00.00.05.30
# make -C /lib/modules/2.6.32-38-generic/build/ M=`pwd`
- server版の場合は 2.6.32-38-server 開発環境で上記を行い、server版用の megaraid_sas.ko を作成します。上記の generic は server に読み替えます。
- megaraid_sas.ko を USBストレージに格納します。
以下、generic kernel用ドライバを generic/megaraid_sas.ko、server kernel用ドライバをserver/megaraid_sas.ko に格納したとします。(注2)
- Ubuntu 10.04.4 インストーラが起動したら Ctrl+ALT+F2 を押してコンソールに移動。
- グラフィカルモードの場合、次のコマンドを実施。
$ sudo -s- 日本語を選択している場合、次のコマンドを実施。
# unset LANG- megaraid_sas.ko を格納したUSBストレージを接続し、fdisk -l コマンドで USBストレージのドライブ名(/dev/sdeなど)を確認します。以下、/dev/sde として説明します。
- generic kernel用ドライバを適用します。
# mount -t vfat /dev/sde1 /mnt
# cp -f /mnt/generic/megaraid_sas.ko /lib/modules/2.6.32-38-generic/kernel/drivers/scsi/megaraid/
# modprobe megaraid_sas- server版の場合、さらに server kernel用ドライバをコピーします。
# mkdir -p /lib/modules/2.6.32-38-server/kernel/drivers/scsi/megaraid/
# cp -f /mnt/server/megaraid_sas.ko /lib/modules/2.6.32-38-server/kernel/drivers/scsi/megaraid/- 次のコマンドを実施後にUSBストレージを取り除きます。
# umount /mnt
- ALT+F7かAlt-F1 を押してインストーラに戻り、インストールを続行します。「インストールが完了ました」と表示されたら再起動はせず、Ctrl+ALT+F2 で再びコンソールに移動してください。
- desktop版の場合、下記を順に実施します。
# cd /lib/modules/2.6.32-38-generic/kernel/drivers/scsi/megaraid/
# cp -f megaraid_sas.ko /target/lib/modules/2.6.32-38-generic/kernel/drivers/scsi/megaraid/
# cd /target/boot
# mkinitramfs -k -o initrd.img-2.6.32-38-generic
- server版の場合、下記を順に実施します。
# cd /lib/modules/2.6.32-38-server/kernel/drivers/scsi/megaraid/
# cp -f megaraid_sas.ko /target/lib/modules/2.6.32-38-server/kernel/drivers/scsi/megaraid/
# chroot /target
# cd /boot
# mkinitramfs -k -o initrd.img-2.6.32-38-server 2.6.32-38-server
- ALT+F7かAlt+F1 を押して、インストーラに戻り、システムを再起動します。
LANドライバの更新が必要です。
※標準LAN ( tg3: → 3.122n )(注3)
- Broadcom社からBCM5718用ドライバパッケージ linux-3.122n.zip を入手します。
- 上記ドライバパッケージを /tmp にコピーします。
- 次を順に実施します。
# cd /tmp
# unzip linux-3.122n.zip
# cd Server/Linux/Driver
# tar zxvf tg3-3.122n.tar.gz
# cd tg3-3.122n/
# make
# make install
# modprobe -r tg3
# modprobe tg3- initrd イメージを更新します。イメージ名は環境によって異なります。
例)# mkinitramfs -o /boot/initrd.img-2.6.32-38-generic- システム再起動し、ネットワークの設定を行います。
メモリ搭載量に対してI/O負荷が非常に高い場合などに、syslog に Call Trace が記録されることがあります。
(注4)
起動ごとに下記のメッセージが syslog に登録されます。
Not enabling x2apic, Intr-remapping init failed.
ACPI Error: No handler for Region [OEM2] (f74172d0) [IPMI] (20090903/evregion-319)
ACPI Error: Region IPMI(7) has no handler (20090903/exfldio-295)
ACPI Error (psparse-0537): Method parse/execution failed [\_SB_.PMI0._PMM] (Node f7416ba0), AE_NOT_EXIST
(注5)
構成によっては起動時に間歇的に、下記のような表示で停止することが確認されています。復旧にはDCボタンによる電源操作が必要です。
run-init: nuking initarmfs contents: Directory not empty
[ X.XXXXXX ] kernel panic -not syncing: Attempted to kill init!
■共通動作確認 | UP |
評価項目 | 結果 | コメント |
---|---|---|
X Window System の動作 | ◎ | 解像度 1024x768 が表示される。 インストール直後の設定が適切でない場合は、設定しなおしてください。 |
標準LANポート | ○ | sshでログインできる、ftpで100MBのファイルが転送できる。 |
CPUの認識 | ◎ | cat /proc/cpuinfo にて、動作周波数、論理CPU数を確認。 |
メモリの認識 | ◎ | cat /proc/meminfo にて総容量を確認。 |
光ディスクドライブ | ◎ | ファイルのコピー/比較動作を確認。 |
フロッピードライブ | ◎ | |
シリアル・ポート | ◎ | 設定を行うことで、コンソール出力が表示され、ログインできる。 |
EXPRESSSCOPEエンジン2 リモートKVM/リモートメディア |
・リモートKVMでの解像度 1024x768 の表示 ・リモートメディア(DVD/FDD)の認識・使用 ・リモートKVM/リモートメディアを使用したインストール ※ご使用には、N8115-04「リモートマネージメント拡張ライセンス」の購入が必要です。 ※当ライセンスを登録すると、ドライブのデバイスファイル名が変化します。 ※詳しくはEXPRESSSCOPEエンジン3の説明書を参照してください。 |
■ハードウェア増設 | UP |
機器名称 | 結果 | |
---|---|---|
ハードディスクドライブ | 2.5型SAS/SATA HDD | ◎ |
2.5型SAS/SATA SSD | ◎ | |
3.5型SATA HDD | − | |
バックアップ装置 | (注1) | |
増設LANボード | (注1) |
(注1)
バックアップ装置/増設LANボードについては、オプションの動作確認ページ (こちら) を参照してください。
■バックアップ動作 | UP |
■ハードウェア構成
接続 | 型番 | 機器名称 | ドライバ |
---|---|---|---|
接続1 | N8103-107 | 増設ボード SCSIコントローラ (U320) | aic79xx |
接続2 | - | オンボード USBコントローラ (USB2.0) | - |
接続3 | N8103-104A | 増設ボード SASコントローラ (PCIe x8) | mptsas |
■動作確認
評価項目 | 結果 | コメント | ||
---|---|---|---|---|
接続1 | 接続2 | 接続3 | ||
バックアップ、リストア | ◎ | tar コマンドの簡易動作。 | ||
再起動 | 5 | 繰り返し回数。 |
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