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SW構成

ドライバ名	パッケージ名(例)
e100	e100-2.3.30.tar.gz	intel 100base-Tx Ethernet controler用ドライバ
e1000	e1000-5.2.20.tar.gz	intel 1000base-T/SX Ethernet controler用ドライバ
iANS	ians-2.3.63.tar.gz	intel AFT/ALB パッケージ

• パッケージ名は、ドライバ名の後ろにバージョンが続く形になります。 バージョンは常に更新されるため、上記は例となっています。以降も同様です。
• 評価時期によりドライババージョンが異なります。動作確認に使用したドライバのバージョンについては 「Express5800 Linux動作確認情報」 のモデルごとの動作確認情報を参照してください。
  
• また、最新のドライバが公開されることにより、古いバージョンは削除されることがあります。
• e1000 ( intel Gigabit Ethernet ) に関しましては、ALB は推奨いたしません。

詳細は上記 Intel(R)社サイト を参照してください。

1. すでにインストールされているドライバをrenameします。
   (例)
   # cd /lib/modules/カーネルバージョン/kernel/drivers/net/
   # mv e100.o e100.org
   
   
2. Intel(R)社のサイト(上記)より最新のパッケージをダウンロードします。
   100Base-TXの場合(N8104-111等)
   - iANSパッケージ: ians-2.3.63.tar.gz
   - e100ドライバ: e100-2.3.30.tar.gz
   
   1000Base-T/1000Base-SXの場合(N8104-113等)
   - iANSパッケージ: ians-2.3.63.tar.gz
   - e1000ドライバ: e1000-5.2.20.tar.gz
   
   
3. ダウンロードしたドライバをインストールします。
   100Base-TXの場合
   # tar xvzf e100-2.3.30.tar.gz
   # cd e100-2.3.30/src
   # make install
   
   1000Base-Tの場合
   # tar xvzf e1000-5.2.20.tar.gz
   # cd e1000-5.2.20/src
   # make install
   
   
4. ダウンロードした iANS パッケージインストールします。
   # tar xvzf ians-2.3.63.tar.gz
   # cd iANS-2.3.63/src
   # make install
   
   
5. ネットワークドライバを組み込みます。
   e100ドライバに関しては、初期設定で "eepro100" などが組み込まれていた場合、 "e100"に変更します。
   (例)
   # lsmod
   # rmmod eepro100
   # insmod e100
   
   (この場合、/etc/modules.conf も編集し、"eepro100" を "e100"に書き換えます)。
   
   
6. 起動しているネットワークデバイスをすべてダウンさせます。
   # ifconfig eth0 down
   # ifconfig eth1 down
   # ifconfig eth2 down
   等々...
   
   
7. ians モジュールを組み込みます。
   # insmod ians
   

8. チーム設定、設定の保存
   "ianstool" コマンドを実施し、指示に従って ians を設定します。
   
   (手順例)
   1. Select menu option : 1
   2. Enter team name : TEAM
   3. Select teaming mode : AFT ( "AFT" か"ALB"を指定 )
   4. Do you want RLB to be enabled? : y
   5. Select VLAN mode : none
   6. Enter member name : eth0 (←インターフェースの追加)
   7. Select mebmer priority : primary (←primary か secondary か「なし」)
   8. Enter member name : eth1
   9. Select member priority : secondary
   10. [Enter]で設定を終了します。
   11. Enter virtual adapter name : vadapt (←任意の名称を設定)
   12. Select menu option : 5
   13. Enter file name to save to : /etc/ians/ians.conf
   14. Do you want to save the topology across boots? : y
   15. Select menu option : 6
   
   
   
9. ネットワークの設定 (ネットワークの設定はVirtual Adapterに対して行います) 上項の操作を実施すると、/etc/sysconfig/network-scripts下に ifcfg-vadaptファイルができます。 これを編集し、下に習って必要な情報を追加してください。

   
           DEVICE=vadapt　       (←Virtual Adapter名)
           BOOTPROTO=static
           ONBOOT=yes
           IPADDR=10.10.100.100  (←実際にVirtual Adapterに設定するIPアドレス)
           NETMASK=255.255.255.0 (←実際のサブネットのマスクアドレス)
         

1. 正常時に ianscfg -s コマンドを実行し、ステイタス情報の出力を確認。

   ・インターフェースの LINK_STATUS
   ・Primary のインターフェース

2. Pingコマンドなどでネットワークを使用中に、Primaryのネットワークケーブルを取り外すことにより故意に異常状態にする。 syslogへの記載と、ステイタス情報( ianscfg -s コマンド )を確認。
   
   syslogの確認(例)

   100BASE-TX(N8104-111等)の場合
   e100:eth1 NIC Link is Down>
   ANS: Adapter (eth1) is deactivated.
   ANS:Adapter (eth2) does not sense any probes.
   ANS: Current Primary Adapter (eth1) is switching over.
   ANS: Preferred secondary Adapter eth2 takes over.
   1000BASE-SX(N8104-84等)/1000BASE-T(N8104-103等)の場合
   e1000:eth1 NIC Link is Down>
   ANS: Adapter (eth1) is deactivated.
   ANS: Adapter (eth2) does not sense any probes.
   ANS: Current Primary Adapter (eth1) is switching over.
   ANS: Preferred secondary Adapter eth2 takes over.

   ianscfg -s の確認

   ・切断したインターフェースの LINK_STATUS が down していること
   ・Primary のインターフェースが切り替わっていること

3. ネットワークケーブルを再接続して正常状態に戻し､ syslogへの記載とステイタス( ianscfg -s コマンド )を確認。
   
   syslogの確認(例)

   100BASE-TX(N8104-80等)の場合 e100: eth1 NIC Link is Up 100Mbps Full duplex
   ANS: Adapter (eth1) rejoined.
   ANS: Preferred primary Adapter (eth1) detected.
   ANS: Current Primary adapter (eth2) is switching over.
   ANS: Preferred primary Adapter eth1 takes over.
   1000BASE-SX(N8104-84等) 1000BASE-T(N8104-103等)の場合
   e1000: eth1 NIC Link is Up 1000Mbps Full duplex
   ANS: Adapter (eth1) rejoined.
   ANS: Preferred primary Adapter (eth1) detected.
   ANS: Current Primary adapter (eth2) is switching over.
   ANS: Preferred primary Adapter eth1 takes over.

   ianscfg -s の確認

   ・接続したインターフェース の LINK_STATUS が up していること。
   ・Primary のインターフェースが元に戻っていること。

・ALB 機能の確認

下記の各構成で32Kバイト単位のデータ送受信を行い、ALB非構成時とALB構成時のデータ転送速度を確認しました。

1. 送信
   ALB構成時と非構成時の転送に要した時間をそれぞれ測定しました。
   ALBを構成しない場合と比較して、転送速度が向上している事を確認しました。
   
   
2. 受信
   ALB構成時と非構成時の転送に要した時間をそれぞれ測定しました。
   ALBを構成しない場合と比較して、同等以上の転送速度が得られる事を確認しました。
   
   

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