ページの先頭です。
本文へジャンプする。

本ウェブサイトでは、JavaScriptおよびスタイルシートを使用しております。
お客さまがご使用のブラウザではスタイルが未適応のため、本来とは異なった表示になっておりますが、情報は問題なくご利用いただけます。

ここからサイト内共通メニューです。
サイト内共通メニューを読み飛ばす。
サイト内共通メニューここまで。
「Express5800シリーズ」事例一覧へ>>

 事例紹介
システム概要 導入目的 導入効果 将来の展望 お客様プロフィール  

 牧野フライス製作所様

事例紹介
最新ワークステーションと64bit OSの導入で快適な3次元CAD環境を構築
 システム概要

牧野フライス製作所様
▲広くて明るい開放的な空間でエンジニアの作業効率は格段と高いものとなっている。

神奈川県と山梨県などに事業所を持つ株式会社牧野フライス製作所様。各種の工作機械を設計、製造している同社の開発セクションでは、1998年から立体モデリングを設計、表示できる3次元CADを採用している。2次元CADに比べて膨大なデータをハンドリングする必要があり、常に高速なCPUと広大なメモリ空間を求めて、最新ワークステーションを導入し続けてきた。

同社では2006年より64bit版Windowsを使用、2007年からは3次元CADシステムも64bit版に移行し、完全な64bit環境を構築した。膨大な情報量を処理するプラットフォームとして採用されたのは、NECのデスクトップ型ワークステーションExpress5800/56Xeだ。

 導入目的

快適な3次元CADシステム構築のために最新技術を導入し続ける

工作機械の図面
▲SolidWorksで設計している同社の工作機械の図面

牧野フライス製作所様が設計、製造しているのは、金属の塊から金型やパーツを削りだすための工作機械だ。設計にはもちろんCADが活用されている。最初期にはメインフレーム上で動作するRegular CADAMというCADソフトが利用されていたが、1994年に大きな転機が訪れる。それは、Windows PCへの移行だ。
「実は、NECさんとのおつきあいはそのときから始まっています。それまで使っていたメインフレームを中心とした設計体制から各自のデスクで使えるPCを利用した設計体制への移行を支援していただきました」

当時を振り返り、V1開発グループの金子氏はそう語る。通常、メインフレームからUNIXに乗り換えてから、さらにPCへとダウンサイジングするのが業界の一般的な手法だったが、牧野フライス製作所様はNECからの提案を受けて一足とびにPCへと移行した。最大の理由は、NECが提案したWindows版2次元CAD「CADRA」が、それまで使用していたCADの操作感覚に近かったということとデータの変換精度が高かったこと。また、ちょうどWindows NTが登場し、Windows PCでもUNIXワークステーションに近いことができるようになったこと。さらに、通常のオフィスワークもこなせるWindowsマシンであったことも決め手となった。それまでの開発セクションには、高機能なメインフレームとその操作端末はあったものの、事務処理や文書作成に利用できる通常のPCは整備されていなかった。CADを利用するワークステーションがWindowsベースになれば、同じ端末でオフィスソフトを利用できる。CADの環境と別にオフィスワーク用のPCを整備することに比べて、コスト面でもスペース効率面でも大きな魅力だった。

牧野フライス製作所様が設計、製造する工作機械のうち、大型ものは幅、奥行きともに数メートルにも及ぶ。設計は設計チームが中心になって進められるが、開発ステップごとに他部署ともディスカッションをし、製品に対する意見を出し合う。こうした際、2次元の図面だけでは描いた人の意図が他の人に伝わらないことが感じられるようになった。そこで1998年に導入されたのが3次元CADソフト「SolidWorks」だ。SolidWorksはOSやMS-Officeアプリケーションと操作感が似ており、Windowsの操作に慣れた者にとっては操作しやすく、操作習得が容易だという点が評価された。また、NECが国内販売代理店として販売、サポートを行っており、導入後のメンテナンスにも安心感を感じていただけた。

Windows PCに移行した当初、当時の最高スペックを持つPC-9800シリーズを導入し、常に最新のPCを導入してきた牧野フライス製作所様は、3D CADの導入後、5800ワークステーションへと移行した。3次元CADはCPUの処理能力やメモリ使用量に対する要求が高く、5800ワークステーションへの移行後も、ハイエンドである56シリーズを導入し続けている。ハイエンドワークステーションと最新ソフトウェアの組み合わせにトライし続けてきた牧野フライス製作所様が行き着いたのが、NECの5800ワークステーションに64bit版Windows XP、64bit版SolidWorksの組み合せだった。5800ワークステーション56Xeでは、64bit版Windowsを使うことで最大16GBの広大なメモリ空間に膨大なデータを展開できる。2006年以降に導入されたワークステーションではOSに64bit版を選択し、2007年からはSolidWorksも64bit版を使用している。2008年3月の段階で、すでに150台程度のワークステーションが64bit環境で稼働しているという。こうしたソフトウェア環境を支えるハードウェアとして牧野フライス製作所様が最近追加導入したのが、NECの最新型のワークステーションExpress5800/56Xeだ。クアッドコア インテル Xeon プロセッサーを2基搭載し、現在望める最高クラスの演算速度を誇るハイエンド機だ。グラフィックアクセラレータにはNVIDIAのQuadro FXシリーズが選択できる。3次元処理を瞬時にこなしストレスなく描画する高速なCPUおよびグラフィック性能を持ち、3次元CADにもピッタリな機種と言えた。

 導入効果

最新スペックでありながら安定性、保守サポートも万全なNEC製品であること

金子弘生氏
(株)牧野フライス製作所
立形MC開発セクション
V1開発グループ
マネージャ
金子 弘生氏
永井 克彦氏
(株)牧野フライス製作所
技術情報室 室長
永井 克彦氏

完全64bit環境の効果は、なんと言ってもその広大なメモリ空間に支えられている。一度に読み込めるデータがこれまでよりも多くなったため、従来はユニット単位でしか参照できなかったCADデータが周辺ユニットを含めて読み込めるようになった。

「機械の設計はユニットごとに担当者を分けて設計します。だったら自分の担当のユニットだけ開ければいいのかと言えば、そうでもないんです。周辺のユニット、できれば全体を一度に表示することで、動作時の干渉チェックや全体としての効率をチェックしながら設計を進めることができます」

金子氏はそう語り、64bit化の効果は高いと述べた。また、最新スペックのワークステーションを導入したことで処理待ち時間も少なくなり、設計者もCADソフトの動作を気にせず設計業務に集中できるようになったという。技術情報室の永井氏は、設計者への効果を次のように説明する。

「以前は、CADソフトやワークステーションのレスポンスの遅さに不満をもちながら設計を行なっていましたが、今は不満はほとんどありません。生産性向上は明らかです」

両者とも64bit化と高速ワークステーションの組み合わせがもたらすメリットは大きいと口を揃えるが、その性能の高さだけがNEC製品選択の理由でもないと言う。確かに、最新スペックの高性能ワークステーションと64bit版OSを組み合わせれば、他メーカーの製品でも同様の効果は得られるに違いない。性能以外のファクターはと問うと、金子氏はすかさずこう答えた。

「保守サービスの能力の高さです。PCが使えない時間が発生すれば、できる仕事は限られます。かといって、社内に十分な保守体制を持つこともできません。その点NECさんならグループを挙げて支援してもらえます」

設計環境のメンテナンスに設計者が工数を奪われたり、まして故障による使用不可能期間ができたりすれば、当然設計業務に影響が出る。そういったことがあってはならない環境だからこそ、保守サービスまでを含めて性能の高さを買ってくださっているという。5800ワークステーションとSolidWorksの双方をNECでサポートできるため、不具合の原因がハードウェアにあるのかソフトウェアにあるのかという切り分けをする必要もなく、すべてをNECに一任できる点も、社内でのPC保守の省力化につながっている。また、牧野フライス製作所様ではNECフィールディングの「通報サービス」も契約している。これはお客様のオフィスにあるPC、ワークステーションで異常な兆候を発見した場合、それが致命的な故障へとつながる前にネットワーク経由でNECフィールディングの保守センターへ通報するサービスだ。PCが故障して止まってしまう前に保守を行なうことでPCの使えない空き時間ができることを防げる。

「新たな機器の導入時には必ず他ベンダの機種も比較検討します。しかし、性能と保守の両面を考えた場合、NECさんを上回る条件を示せるベンダは見たことがありません」

そう、金子氏は笑顔で語ってくれた。

 将来の展望

ハードウェア、ソフトウェア双方におけるさらなる高機能化を望む

有坂雄二氏
(株)牧野フライス製作所
技術情報室
有坂 雄二氏

工作機械にも高機能化、高密度化の波は押し寄せており、今後もさらに複雑な設計に臨んでいかなければならない。そうした中、将来のCAD環境としてどのような展望を持っているのかをうかがったところ、まだまだ現状には満足していないという答えが返ってきた。

「現時点で手に入る最新、最高のものを使って仕事をしているのは確かです。しかし、それでもまだ、設計者が考えることとCAD画面に表示されることとの間にギャップがある。設計者が思い描いたことがCADデータになるまでのロスを、できるだけ少なくしたいと思っています」

有坂氏はそう、理想を語る。これからもワークステーションの入れ替えや新規導入のたびに、そのとき手に入る最新機種を選択し、高機能なCAD環境を構築していく予定だという。CADソフトの動作を待つ時間など、設計者の思考を中断する要素を可能な限り排除するのが目的だ。

「100%の理想を実現することは不可能かもしれませんが、そこを目指して努力を続けていかなければならないと思っています。そのために次に克服したい課題は、ネットワークの高速化ですね」

ここで言うネットワークとは、社内に設置されているLANや、そこにつながっているストレージも含んでいる。アプリケーションの起動時やCADデータの読み込み時にオンラインストレージにアクセスするのだが、CPU処理が速くなった分、ネットワークの転送待ち時間が目立ち始めているのだそうだ。設計環境全体を見渡しながら、可能な限りの高機能化を進めていく牧野フライス製作所様。地道ながら着実な努力を背景に、設計者がその持てる力を100%設計に向けられる環境が完成する日は、遠くないかもしれない。

 (取材日:2008年3月7日) 

 お客様プロフィール

名 称 株式会社牧野フライス製作所 厚木事業所
▲牧野フライス製作所厚木事業所
(神奈川県愛甲郡)
所在地 東京都目黒区中根2-3-19
創 業 1937年5月
資本金 192億6300万円
年 商 1375億9700万円(平成19年3月期・連結)
814億7900万円(平成19年3月期・単独)
従業員数 3382名(平成19年3月期・連結)
1164名(平成19年3月期・単独)
事業内容 マシニングセンタ・NC放電加工機・NCフライス盤
フライス盤・工具研削盤・CAD/CAMシステム
FMS等の製造・販売・輸出
株式会社牧野フライス製作所様 URL  http://www.makino.co.jp/