〜オンラインスペアメモリ(Online Spare Memory)について〜
本Expressサーバは、オンラインスペアメモリ機能をサポートしています。
オンラインスペアメモリの機能を有効にするには、以下の手順を参考にして
設定を行ってください。

  *オンラインスペアメモリ機能とは・・・・・・・
    1つのメモリグループを予備として待機させることにより、運用しているメモリ
    グループで訂正可能なエラーが多発した場合、このメモリグループの内容を待機
    させているメモリグループにコピーして自動的に運用メモリグループを切り替え
    る機能です。これにより、メモリボードの交換なしに連続運用が可能となります。


1.オンラインスペアメモリ機能を有効にする方法
  @増設メモリボードの取り付け
    ユーザーズガイドを参照し、メモリボード(DIMM)を増設します。
    →増設するメモリボードは、「DIMM  group  #1」および「DIMM  group  #2」に
    取り付けられているメモリボードと同一容量のボードを使用してください。
    取り付けるメモリスロットは、「DIMM  group  #3」になります。
    以下に、DIMM実装の組み合わせパターンをしめします。

           DIMM group#1  DIMM group#2  DIMM group#3
       ---+-------------+-------------+-------------
       A)  N8102-118     未実装        N8102-118
       B)  N8102-118     N8102-118     N8102-118
       C)  N8102-119     未実装        N8102-119
       D)  N8102-119     N8102-119     N8102-119
       E)  N8102-120     未実装        N8102-120
       F)  N8102-120     N8102-120     N8102-120
       G)  N8102-121     未実装        N8102-121
       H)  N8102-121     N8102-121     N8102-121
       ---+-------------+-------------+-------------

     注1)DIMM group #3が オンラインスペア専用ソケットです。
     注2)上記表中の型番は以下のメモリ容量に対応します。
        N8102-118: 256MByte(128MByte×2枚)
        N8102-119: 512MByte(256MByte×2枚)
        N8102-120: 1GByte(512MByte×2枚)
        N8102-121: 2GByte(1GByte×2枚)
     注3)本装置の出荷時には、標準でN8102-118がDIMM group#1に実装されています。

  ABIOSの設定
    ユーザーズガイドのハードウェア編『BIOSのセットアップ』-『システムBIOS』-
    『パラメータと説明』に示す、『Memory  Configuration』に以下のメニューが、
    追加されています。このメニューの設定を[Enabled]に変更する事で、オンライン
    スペアメモリ機能が有効になります。出荷時の設定は、[Disabled]です。

       +--------------------------------------------------------+
       |    項目                 | パラメータ                   |
       +-------------------------+------------------------------+
       | Online  Spare  Momory   | [Disabled]                   |
       |                         |  Enabled                     |
       +--------------------------------------------------------+


2.その他
    ・OSにおいて表示されるメモリ容量は、物理的に実装されている全てのメモリ容量
      からオンラインスペア用のメモリ容量を差し引いたサイズとなります。
    ・オンラインスペアメモリ機能が有効となっていてもアプリケーションの動作には
      影響ありません。
    ・ディスプレイに以下のエラーメッセージが表示された場合には、オンラインスペア
      メモリ機能は自動的に無効となります。

        +-------------------------------------------------------+
        |  8200    Online Spare Memory was not ready.           |
        +-------------------------------------------------------+

      オンラインスペア用(DIMM  group#3)のメモリボード容量が、「DIMM  group#1」
      または、「DIMM  group#2」に実装されているメモリボード容量と一致していま
      せん。メモリボード容量を確認してください。


    ・実際にオンラインスペアメモリ機能が動作した場合、以下により確認ができま
      す。
      a)Expressサーバ前面のステータスLEDが、緑色に点滅します。
      b)オンラインスペアメモリ機能が動作後の再立ち上げ時に、エラーしたDIMMグル
        ープが縮退されます。
      c)ESMPRO/ServerAgentがインストールされている場合、イベントビューアのシス
        テムログに以下のログが登録されます。

           ソース名  :  ESMCommonService
           イベントID:  2313
           説明      :  メモリ障害によりDIMMの一部が切り離されました。
                         メモリ番号:  xx
                         日時:  xx

      d)ESMPRO/ServerAgentにて通報設定がされている場合、
        Manager通報/ALIVE通報が行われます。通報内容は以下の通りです。

           メモリ障害によりDIMMの一部が切り離されました。
           メモリ番号:  xx
           日時:  xx

       注4)エラーが発生し、スペアリングされたメモリバンクの状態は、
           ESMPRO/ServerManager に反映されません。

       注5)オンラインスペアが発生した後、(対象メモリを交換するなどして)
           メモリが回復した直後の1回目のOS稼動中は、再度オンラインスペア機能
           が動作しても、ESMPRO/ServerAgent によるイベントログ登録およびアラ
           ート通報は行われません。尚、オンラインスペア機能が動作した事を示す
           ログはESRASユーティリティにて、御確認可能です。


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   |  本マニュアルに記載されている商品名は各社の商標、または登録商標です   |
   |                                                                       |
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