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            Express5800シリーズ
      Express5800/MW300a(N8100-800)、Express5800/MW500a(N8100-900)、
      Express5800/MW500b(N8100-902)
                       Management Console Ver1.1-4 リリースノート
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                                                              日本電気株式会社
                                                                    2006年10月

【目次】
  1.ソフトの紹介
  2.対象機種
  3.インストール方法
  4.MD5 メッセージ・ダイジェスト情報
  5.使用方法
  6.注意・制限事項
  7.改版履歴
  8.添付ファイル
 9.商標および著作権
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1.ソフトの紹介
  本プログラムは、Express5800/MW300a(N8100-800)、Express5800/MW500a(N8100-900)、
  Express5800/MW500b(N8100-902)の設定管理ツール(Management Console)のアップデート
  モジュール Ver1.1-4です。

2.対象機種
  Express5800/MW300a(N8100-800)
  Express5800/MW500a(N8100-900)
  Express5800/MW500b(N8100-902)

3.インストール方法
  オンラインアップデートを使用して適用する方法と、オンラインアップデートを使
  用せずに適用する方法があります。

3.a オンラインアップデートを使用する方法
 「Express5800/MW300a,MW500a(N8100-800,900)パッチ適用手順書」を参照し、
  「Management Console for MW Ver 1.14」を適用してください。

3.b オンラインアップデートを使用しない方法
 以下の手順で、本アップデートモジュールの解凍とインストールを行って下さい。
  ここでは例として作業用ディレクトリを/tmpとしますが、ご使用の環境に合わせて
適宜読みかえて下さい。

【解凍手順】

 (1)本アップデートモジュールを本装置の/tmpディレクトリにダウンロードします。
  (2)本装置にtelnetします(login名:admin)。
   ログイン後、suコマンドでroot権限を取得します。
  (3)/tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行し、本アップデートモジュールを解凍
   します。
     # tar  -xzf  MWN8100-800900902_WBMC_UpdateModule5.1-4.tgz

   /tmpディレクトリに以下のファイルが作成されます。
   ・MailWebServer_UpdateModule.pl
   ・wbmcap-5.1-4.noarch.rpm

【インストール手順】

 (1)サービスの停止
  Management Consoleの[サービス]画面からtelnet以外のすべてのサービスを停止させます。

  (2)アップデートモジュールの適用
  /tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行します。
    # perl  MailWebServer_UpdateModule.pl

  ※コマンドの実行は、telnetからroot権限で行って下さい。
   コマンドを実行するとパッケージがインストールされます。

  (3)システムの再起動
  システムを再起動します。

 (4)サービスの起動
  Management Consoleの[サービス]画面から以下のサービスを必要に応じて起動します。
  ・メールサーバ(popd)
  ・メールサーバ(imapd)
  ・メールサーバ(mail-httpd)
  ※上記のサービスはシステムを再起動しても自動的に起動されません。
   サービスを起動される場合は、併せて、[サービス]画面の「OS起動時の状態」を「起動」
   に変更して下さい(次回のシステム起動から自動的に起動されるようになります)。

 (5)後処理
  /tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行し、不要になったファイルを削除します。
    # rm MWN8100-800900902_WBMC_UpdateModule5.1-4.tgz
  # rm MailWebServer_UpdateModule.pl
  # rm wbmcap-5.1-4.noarch.rpm

4.MD5 メッセージ・ダイジェスト情報
  リリースされる各モジュールの MD5 メッセージ・ダイジェスト情報は以下の通りです。

    ・wbmcap-5.1-4.noarch.rpm                   c50598ec14d5891153fdf7988d25a5c7

5.使用方法
  使用方法については、ヘルプ画面を参照してください。

6. 注意・制限事項
6.1 共通の注意・制限事項
 ・適用時は、アップデートモジュール適用作業以外でのサーバへのアクセスは行わない
    ようにして下さい。
 ・適用時は、スケジュールによるバックアップが動作しないことを確認してください。
  ・適用後に、システムの再起動を行って下さい。

6.2 ロードバランスクラスタ構成での注意・制限事項
 ・マスタ、スレーブの順で、すべての本装置へ適用して下さい。
 ・マスタへの適用前に、マスタのManagement Consoleに接続し、
  システム>ロードバランス 画面にて、ミラーリング間隔に ”NO”を設定して下さい。
 ・適用前に、サービス画面の[停止]ボタンにて、各種サービスを停止して下さい。
  ※TELNET、FTPサービス以外のサービスについては、再起動によりもとの起動状態に
   戻ります。
 ・適用後に、システムの再起動を行って下さい。
  ※スレーブの再起動は、マスタが起動した状態で行って下さい。
 ・すべての本装置へアップデートモジュールを適用後、システム>ロードバランス
    画面にて、ミラーリング間隔を設定して下さい。

6.3 フェイルオーバクラスタ構成での注意・制限事項
  ・すべての本装置について稼動サーバに切り替えた状態で適用して下さい。
  ・適用後に、システムの再起動をCLUSTERPROマネージャから行って下さい。

7.改版履歴
  2006.10.23 Ver 1.1-4
    ○問題点対処
      (1)バックアップ
         ・テープバックアップの設定や実行をおこなうと テープバックアップ以外
           のスケジュールバックアップが実行されない問題に対処

  2005.09.27 Ver 1.1-3
    ○問題点対処
      (1)バックアップ
         ・samba によるバックアップを実行中に samba サーバへの書き込み等に
           失敗すると samba の接続設定が残る場合があるという問題に対処

  2004.12.24 Ver.1.1-2
    ○問題点対処
      (1)ユーザ管理
         ユーザ一括登録、変更にて特定の文字が文字化けする問題に対処。

  2004.04.01 Ver.1.1-1
    ○問題点対処
      (1)バックアップ
         ・sambaでバックアップ/リストアを行うと、sambaの接続設定が残ってしまい、
           バックアップ/リストアを行う度に増えてしまう問題に対処
      (2)アドレス帳
         ・アドレス帳一覧に500件分の登録情報しか表示されない問題に対処
      (3)WEBアクセス統計
         ・複数ドメイン構成を行っている場合に、WEBアクセス統計がドメイン毎ではなく、
           全ドメインをマージした情報になってしまう問題に対処
      (4)ネームサーバ(named)
         ・各ゾーンのプロパティのオプションで、"{"、"}"付きのパラメータがあると、
           設定の解析が不正となり、プロパティの各項目の表示が不正となる問題に対処
      (5)パッケージ
         ・パッケージの手動インストールのURL指定で正しくパッケージを認識出来ずに
           エラーとなる問題に対処
         ・オンラインアップデート時に、”ln:/etc/rc.d/rc0.d/K00a: File exists”、
           "ln: /etc/rc.d/rc6.d/K00a: File exists”のエラーとなる問題に対処
      (6)ユーザ一括変換
         ・ヘルプが表示されない問題に対処
      (7)ファイル共有接続状況 
         ・ファイル共有接続状況に不正な情報が表示される問題に対処
      (8)ログ
         ・メールサーバログなどのsyslogd を使用したログがローテートされない問題
           に対処
      (9)ユーザ情報
         ・ドメイン設定でユーザのメールボックスのディスク上限値が102400(100MB)以上
           指定できてしまう問題に対応

  2004.01.07 Ver.1.1-0
   ○問題点対処
      (1)ネットワーク管理エージェント(snmpd)  
         ・ESMPRO/ServerManagerとの通信が出来ない問題に対処

  2003.10.23 Ver.1.1-0
   ○機能強化
      (1)バックアップ
         ・GuardianWallのログ設定に関する機能を追加
      (2)Webアクセス統計設定
         ・Webアクセス統計情報を作成する時間を設定する機能を追加
      (3)サービス監視
         ・選択されたサービスの起動状態を定期的に監視し、
           サービス異常を検出した場合は、シスログに記録及びシステム管理者へ
           メール送信をおこなう機能を追加
      (4)システム管理画面ホスト名表示
         ・複数のMWを管理する管理者の為、全ての管理者用画面にホスト名を表示させる
           機能を追加
      (5)メールサーバ(sendmail)機能
         ・メール送信容量制限の設定する機能を追加
         ・sendmail.cfの直接編集する機能を追加(Express5800/MW500a(N8100-900)のみ)
      (6)ユーザ一括変更
         ・指定されたcsvファイルよりユーザ情報を読み込みユーザ情報を変更する
           機能を追加
   ○制限解除
      (1)ロードバランス構成環境でのhttpsによる仮想ドメインが1ドメインのみ
         可能の制限解除
   ○問題点対処
      (1)バックアップ
         ・sambaバックアップを中断すると、バックアップ先のディレクトリが
           アンマウントがされない問題に対処
         ・バックアップを中断すると、バックアップ先のディレクトリに
           バックアップファイル._split_aa というファイルが残る問題に対処
         ・sambaバックアップを中断すると、ローカルディレクトリに格納されている
           バックアップファイルが削除される問題に対処
         ・sambaで2GByteを超えるバックアップを作成し、バックアップファイルの
           一覧を表示させるとタイムアウトしてしまう問題に対処
         ・テープリストアのファイル一覧が表示できない問題に対処
         ・リストア後のディスク消費量が倍に見える問題に対処
         ・セキュリティレベル1でダウンロード不可の問題に対処
      (2)ネットワーク管理エージェント(snmpd)
         ・snmp のコミュニティ名が最大204文字となっているが、実際に有効なのは
           32文字の問題に対処
      (3)パッケージ
         ・パッケージの手動インストールでURL指定の新規インストール時、PROXY、
           PORTを入力しても、正常に通信できない問題に対処
         ・パッケージの手動インストールでURL指定のアップデート時、PROXY、PORT
           を入力しても、正常に通信できない問題に対処
         ・シャットダウン/再起動 のタイミングに実行されるスクリプトが動作しない
           問題に対処
         ・シャットダウン/再起動 のタイミングに実行されるスクリプトによりエラー
           ログファイルが出力される問題に対処
         ・オンラインアップデートのユーザ認証でプロキシを設定して、送信ボタンを
           押したときタイムアウトが発生する問題に対処
       (4)メールサーバ(sendmail)
          ・メールサーバ画面の"設定"ボタンを押すと、popd, imapd, mail-httpdが
            起動する問題に対処
       (5)ユーザ管理
          ・ディスク上限(メールスプール用)に1から1023の値が指定できない問題に対処
     ・メール保存期間を過ぎてもメールが削除されない問題に対処
     ・一括削除時に一般管理者がマスタ管理者の情報を削除できてしまう問題に対処
          ・ログイン認証後、情報変更を行なう際にCGIに渡すパラメータに他のユーザを
            指定されると変更できてしまう問題に対処
       (6)ディスク
          ・sambaマウントを行っている状態でディスク画面に遷移すると、内部的に
            同じマウント情報が一つ追加され、MC画面上正常だが、複数回切断を
            実行しないとアンマウントできない問題に対処
       (7)Tripwire
          ・自動実行されない問題に対処
          ・"xx時間おきに実行"が正しく動作しない問題に対処
       (8)複数サーバ管理
          ・LB形態時、マスタのhttpdの状態取得ができていない問題に対処
       (9)管理者情報
          ・LB構成時に管理者情報を設定した時、スレイブへミラーリング
            されていない問題に対処
      (10)TCP Wrapper
          ・tcpwrapper で許可していないサービスが使用できる問題に対処
      (11)アドレス帳
          ・長い文字(75文字以上)を登録すると、75文字を越える部分がアドレス一覧
            に表示されない問題に対処
   ○注意事項
      (1)xinetd でのアクセス制限機能は、TCP Wrapper での管理に統合した為廃止
         となりました。xinetd と TCP Wrapper の既存の設定は初期化される為、
         現状の設定はメモを取りアップデート後にTCP Wrapper の設定を行ってください。
      (2)ネットワーク管理エージェント(snmpd)の設定ファイルの記述方式変更に伴い、
         設定ファイルが初期化されます。現状の設定はメモを取ってアップデート後に
         ネットワーク管理エージェント(snmpd)の設定を行ってください。

  2003.01.07 Ver1.0-1
   ○問題点対処
      (1)バックアップ
         ・ホームディレクトリのバックアップが異常終了する問題に対処
         ・フェイルオーバクラスタ構成時、不完全にリストアされる問題に対処
         ・テープリストア時にブラウザがタイムアウトしてしまう問題に対処

      (2)Webページへの不正アクセス監視
         ・フェイルオーバクラスタ構成時にWebページへの不正アクセス監視が
           行えない問題に対処

      (3)ネームサーバ(named)
         ・hint"."と"0.0.127.in-addr.arpa"が表示されない問題に対処

8.添付ファイル
 ・wbmcap-5.1-4.noarch.rpm

9.商標および著作権
 本ソフトウェアの著作権は日本電気株式会社が有しています。

 *その他、記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
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