================================================================================ Express5800シリーズ Express5800/LB300b(N8100-901) Express5800/LB300b用 アップデートモジュール Rel 2.1 リリースノート ================================================================================ 日本電気株式会社 2007年 7月 【目次】 1.ソフトの紹介 2.対象機種 3.インストール方法 4.MD5 メッセージ・ダイジェスト情報 5.注意・制限事項 6.改版履歴 7.添付ファイル 8.商標および著作権 -------------------------------------------------------------------------------- 1.ソフトの紹介 この「Express5800/LB300b用 アップデートモジュール Rel 2.1」は、Express5800/LB3 00b(N8100-901)用のアップデートモジュールです(以下「本アップデートモジュール」 といいます)。本アップデートモジュールには、過去に公開された以下のアップデート モジュールを含みます。 ・Express5800/LB300b用 アップデートモジュール Rel 1.0 ・Express5800/LB300b用 アップデートモジュール Rel 1.1 ・Express5800/LB300b用 アップデートモジュール Rel 1.2 ・Express5800/LB300b用 アップデートモジュール Rel 2.0 ※Rel 1.0〜2.0アップデートモジュールの適用状態にかかわらず、適用いただけます。 2.対象機種 Express5800/LB300b(N8100-901) 3.インストール方法 オンラインアップデートを使用して適用する方法と、オンラインアップデートを使用せ ずに適用する方法があります。 3.1 アップデートをはじめる前に 本アップデートモジュールを適用することで、過去に公開されたRel 2.0 以前の アップデートと、Rel 2.1の機能改善を同時に適用することができます。 ※LBを二重化している場合はバックアップコーディネータからインストールを行います。 3.2 オンラインアップデートを使用する方法 (1)Management Console で「パッケージ」をクリックし、[オンラインアップデート] の[アップデートモジュール一覧]ボタンをクリックします。 (2)初めてオンラインアップデートを利用する場合、あるいは公開モジュールの最新 情報を取得する場合には ソフトウェアサポートサービスのサポート契約の認証 情報の入力を行います。 (3)アップデートモジュール一覧から以下のモジュール[適用]ボタンを押します。 「Express5800/LB300b(N8100-901) アップデートモジュール Rel 2.1」 (4)パッケージの信頼性の確認画面より、アップデートモジュール公開サイトに掲載 されているメッセージダイジェスト文字列と画面に表示されるメッセージダイ ジェスト文字列が一致することを確認してから[OK]ボタンを押します。 (5)アップデートモジュール一覧に「既存のアップデートモジュールは適用済みです。 」のメッセージ表示されたら、Management Console で「システム」をクリックし 、[システム停止/再起動]の[システム再起動]ボタンをクリックします。 ※システムの再起動時にアップデートモジュールが適用されるので、必ず再起動を してください。   (6)LBの設定で意図して「HTTPヘルスチェック」の「HTTPレベルの無応答は分散ノード    ダウンとする」フラグを「無効」として運用されていた場合、フラグを「無効」に    してください。    タイムアウト値に関しても下記の画面で変更可能です。(「有効」で運用される場合)     [Management Console]-[LoadBalancer]-[設定] ※本アップデートで「HTTPレベルの無応答は分散ノードダウンとする」フラグが    無効から有効と変更になります。また、タイムアウト値は1秒から5秒へ変更して    います。既に有効で運用されていた場合は変更されません。   ※分散ノードの「HTTPヘルスチェック」を利用されていているお客様で、意図せず    「HTTPレベルの無応答は分散ノードダウンとする」フラグを「無効」のまま運用    されているお客様が見受けられますので本アップデートで変更しています。 3.3 オンラインアップデートを使用しない方法  以下の手順で、本アップデートモジュールの解凍とインストールを行ってください。  ここでは例として作業用ディレクトリを/tmpとしますが、ご使用の環境に合わせて  適宜読みかえてください。 【解凍手順】 (1)本アップデートモジュールを本装置の/tmpディレクトリにダウンロードします。 (2)本装置にtelnetします(login名:admin)。 ログイン後、「su -」コマンドでroot権限を取得します。 # su - Password:xxxx ←初期導入FD作成時に、設定した管理者パスワードを入力する。 (3)/tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行し、本アップデートモジュールを解凍 します。 # cd /tmp # tar -xzf N8100-901_UpdateModule-2.1.tar.gz /tmpディレクトリに以下のファイルが作成されます。 ・N8100-901_UpdateModule-2.0.tar.gz ←前回提供したアップデートモジュール ・N8100-901_UpdateModule-2.1.tar.gz ←今回提供したアップデートモジュール ・N8100-901_UpdateModule-2.1 ←ディレクトリ ・N8100-901_UpdateModule-2.1.sh ←インストールスクリプト 【インストール手順】 (1)アップデートモジュールの適用 /tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行します。 # ./N8100-901_UpdateModule-2.1.sh ※コマンドの実行は、root権限で行ってください。 コマンドを実行すると本アップデートモジュールに含まれるモジュールがインス トールされます。 (2)コマンドを実行してコンソール上に下記のメッセージが表示された場合、 @正常にアップデートモジュールが適用できた場合 「Express5800/LB300b UpdateModule-2.1 Install Finish!!」 このメッセージが表示された場合、本アップデートは正常に適用されています。    なお、アップデート中に下記のメッセージが表示されますが、    アップデートには問題ありません。    「Could not open the /proc/net/ktcpvs/config file     Are you sure that the KTCPVS module is inserted in the kernel?」 A既にアップデートモジュールの適用が完了している場合 「N8100-901_UpdateModule-2.1 Is Not Installed(CD002)」 このメッセージが表示された場合、本アップデートは適用済みですのでアップデー トの必要はありません。 (3)システムの再起動 上記(1)のインストールスクリプトは、負荷分散サービスを停止させインストールを実 行します。負荷分散サービスを開始する為に、システムを再起動させてください。 (4)後処理 /tmpディレクトリにて以下のコマンドを実行し、不要になったファイルを削除します。 # rm -f N8100-901_UpdateModule-2.0.tar.gz # rm -f N8100-901_UpdateModule-2.1.tar.gz # rm -f N8100-901_UpdateModule-2.1.sh # rm -rf N8100-901_UpdateModule-2.1  (5)LBの設定で意図して「HTTPヘルスチェック」の「HTTPレベルの無応答は分散ノード   ダウンとする」フラグを「無効」として運用されていた場合、フラグを「無効」に   してください。   タイムアウト値に関しても下記の画面で変更可能です。(「有効」で運用される場合)     [Management Console]-[LoadBalancer]-[設定] ※本アップデートで「HTTPレベルの無応答は分散ノードダウンとする」フラグが   無効から有効と変更になります。また、タイムアウト値は1秒から5秒へ変更して   います。既に有効で運用されていた場合は変更されません。  ※分散ノードの「HTTPヘルスチェック」を利用されていているお客様で、意図せず   「HTTPレベルの無応答は分散ノードダウンとする」フラグを「無効」のまま運用   されているお客様が見受けられますので本アップデートで変更しています。 4.MD5 メッセージ・ダイジェスト情報 リリースされるモジュールの MD5 メッセージ・ダイジェスト情報は以下の通りです。 ・N8100-901_UpdateModule-2.1.tar.gz d9dcd53b6d3a4b5e9a3913fe82d9e1e1 5. 注意・制限事項 5.1 共通の注意、制限事項 ・本アップデートモジュールのインストール手順は、「3.インストール方法」に 従って行ってください。それ以外の方法でインストールされた場合の動作は保証 いたしません。 5.2 ロードバランサ冗長化構成について ・バックアップコーディネータ、コーディネータの順で、すべての本装置へ適用して ください。 6.改版履歴(改善項目)  従来アップデートモジュールとして提供してきた改善項目についても、今回提供する  アップデートモジュールに含まれるため、改善項目の内容を記載する。 6.1 アップデートモジュール Rel1.0 で対策された改善項目 ・フェイルオーバ型の二重化構成にて「RS-232C」、または「LANとRS-232C」を使用 した場合に、サービスがダウンする現象の改善対応。 ・分散ノードエージェントモジュールを適用しない環境において、コーディネータ側 がバックアップ側電源断により、認識しなくなった場合に負荷分散サービスが停止 する現象の改善対応。 ・Management Console のLoadBalancer 分散クループ情報画面のリフレッシュ時に 文字化けする現象の改善対応。 6.2 アップデートモジュール Rel1.1 で対策された改善項目 ・i-mode HTML固定化によるWebサーバの負荷分散を行った際に、i-mode用コンテン ツ内のtag属性がiモード対応HTMLに準拠していない場合に、Kernel Panicが発生 する現象の改善対応。 ・Management Consoleからi-mode HTML固定化設定のグループを削除した際に、Ker nelよりシステムログにメモリダンプが出力される現象の改善対応。 ・負荷分散サービスが停止中の場合でもManagement Consoleの「バックアップ」メ ニュー「システム詳細情報のセーブ」機能の操作を可能にする改善対応。 ・通報メールセキュリティ強化に伴い通報メールの形式をソースルーティング送信 からSMTP送信に変更。 ・Management Consoleから[通報/監視]メニュー内の設定における通報メール試行 のテストメール送信をソースルーティング送信からSMTP送信形式に変更。 ・負荷分散サービスにおいて、分散ノードへの振り分け方法(新規ウェイト値算出 法による)の改善対応。 ・負荷分散サービスにおいて、分散ノード[Disable]時のウェイト値設定の不具合 改善対応。 6.3 アップデートモジュール Rel1.2 で対策された改善項目 ・「監視/通報」機能でプロセス異常の監視を設定した場合、システム停止、システム 再起動のタイミングでプロセス異常を誤って検出する現象を改善しました。 ・Management Consoleから「システム」→「ネットワーク」→「インタフェース」 でIPアドレスを変更した場合、ESMPROの通報元IPアドレスが変更前のIPアドレス になってしまう不具合の対策を実施しました。 ・ネットワーク管理エージェント(snmpd)サービスの起動/再起動及び、設定変更     を行った場合、何時の間にかsnmpdサービスが停止する不具合の対策を実施しました。 ・Webサーバ固定化(URL方式)においてWebサーバの負荷分散を行った際に、256Bytes 以上の URLリクエストを受けるとシステムダウンする不具合の対策を実施しま     した。 6.4 アップデートモジュール Rel2.0 で対策された改善項目 ・約8ヶ月以上連続稼動させると、CPU使用率が100%と誤表示される現象を改善 しました。 ・Webサーバ固定化(URL方式)でWEBサーバへアクセスすると、画面が途中までし     か表示されない現象を改善しました。 ・分散ノード固定化(クライアントIPアドレス方式)を指定してもクライアントIP     アドレスの範囲指定によっては、指定以外のサーバへ分散される現象を改善しま     した。 ・分散ノードを追加した延長で、ヘルスチェック(URL)の入力を行うときの文字数     制限を拡大しました。 ・レンジ指定で作成した分散グループの削除処理を改善しました。 ・分散グループをMulti指定(例:80:12088-12091:12999-13000)で作成した場合の     設定ファイルへの格納処理を改善しました。 ・[システム」の「バックアップ」機能において「Samba」を利用した場合、     「Samba」サーバ側を参照/更新できない場合のエラー処理を改善しました。 ・Management Consoleから「IPアドレスを変更」或いは、「IPアドレスのエイリアス     作成」を行うと、/etc/hostsファイルが不正になる現象を改善しました。 ・フェイルオーバーロジックの強化を実施しました。     本強化項目としまして、下記に掲載しておりますデフォルト値の変更を実施     しております。      従来のLB間ハートビートのデフォルト値及び制限値       → デフォルト値(10秒 × 2回)、制限値(1 〜 300秒, 1 〜 3回)      新しいLB間ハートビートのデフォルト値及び制限値       → デフォルト値(2秒 × 5回)、制限値(1 〜 300秒, 1 〜 10回) ・ARPテーブル更新要求処理機能の強化を実施しました。     本強化項目は下記となります。     下記のタイミングでARP情報更新要求を送信します。     (1)コーディネータ      (a)電源ON時。      (b)プロセス起動時。      (c)バックアップコーディネータからの縮退処理実施済み応答を受信時。      (d)バックアップコーディネータへの縮退処理要求送信時。      (e)バックアップコーディネータを認識できなくなった時。     (2)バックアップコーディネータ      (a)フェイルオーバー処理実施時。 ・SNMP Trap を利用した監視通報機能の強化を実施しました。     本強化項目は下記となります。     下記のタイミングでsyslogへメッセージを書き込みます。     (1)LB関連プロセス異常/復帰(コーディネータ/バックアップ)       LB関連プロセス異常:LBtrap(1) : IPLB daemon Process Error       LB関連プロセス復帰:LBtrap(2) : IPLB daemon Process Recover     (2)LB関連ファイル異常/復帰(コーディネータ/バックアップ)       LB関連ファイル異常:LBtrap(3) : IPLB File (%1) Error       LB関連ファイル復帰:LBtrap(4) : IPLB File (%1) Recover       ※上記メッセージの「%1」には対象となるファイル名が表示される     (3)フェイルオーバー発生(バックアップのみ)       フェイルオーバー発生:LBtrap(5) : Fail Over     (4)フェイルバック発生(コーディネータのみ)       フェイルバック発生:LBtrap(6) : Fail Back     (5)分散ノードダウン/復帰(コーディネータのみ)       分散ノードダウン:LBtrap(7) : LBhost Down (Group = %1 , Node = %2)       分散ノード復帰 :LBtrap(8) : LBhost Recover (Group = %1 , Node = %2)       ※上記メッセージの「%1」と「%2」にはそれぞれ下記の情報が表示される        「%1」対象となるグループ名が表示される        「%2」対象となるノード名が表示される     (6)バックアップダウン/復帰(コーディネータのみ)       バックアップダウン:LBtrap(9) : Backup Coordinator Down       バックアップ復帰 :LBtrap(10) : Backup Coordinator Recover     上記のSyslogへ書き出されたメッセージを使って「SNMP trap」を発生させる     方法につきましては、ESMPRO/SAのユーザーズガイド「通報設定機能(Syslog     イベントの設定)」を参照のうえ実施してください。     ESMPRO/SAのユーザーズガイドにも記載されておりますが、下記の項目について     注意願います。      注1) イベントを追加した場合は、通報先が設定されていませんので、        必ず設定してください。      注2) ESMPRO/SAのコマンドを使用してイベントの登録を行う際、日本語        (2バイトコード)の組み合わせによってはエラーとなる場合があります。 6.5 アップデートモジュール Rel2.1 で対策された改善項目 ・情報採取時にManagement Consoleのセキュリティモードを変更しなくとも ファイルのダウンロードができるように機能改善を実施しました。 ・メール(試行メール/通報メール)関連の処理を改善しました。 ・Management Consoleの画面表示関連の処理を改善しました。 ・Gratuitous ARPの発行処理を改善しました。 ・HTTPヘルスチェック利用時の設定値を改善しました。     タイムアウト値      : 1秒 → 5秒     分散ノードダウン判定フラグ:オフ → オン 7.添付ファイル 本アップデートモジュールには以下のファイルが含まれています。 N8100-901_UpdateModule-2.1.tar.gz 1,730,093Byte 8.商標および著作権 本アップデートモジュールに含まれるソフトウェアの著作権は 日本電気株式会社が有しています。 -------------------------------------------------------- Copyright NEC Corporation 2002-2007