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8番街

テクニカルインフォメーション

公開日:2008/02/26

Fibre Channel ディスクアレイ装置[N8190-110]に
おける Oracle のご利用について

Fibre Channel ディスクアレイ装置[N8190-110](以降、FCアレイ装置)の導入環境において、Oracle 利用時に問題事象が発生する場合があります。
以下に、本問題事象および対策について記しますので、適宜、ご対応いただきますようお願いいたします。

1.問題事象

本FCアレイ装置の導入環境において、Oracle のソート実行時に Oracleエラー「ORA-600[15851]」が発生することがある。

2.発生条件

以下の条件を全て満足した場合。

  • FCアレイ装置の Read look ahead Cache 機能(先読み機能)が有効になっている。
  • Oracle ソート実行時のディスクソート用のファイルとして FCアレイ装置が指定され、そのファイルの断片化がすすんでいる。

3.発生原因

FCアレイ装置の Read look ahead Cache 機能と Oracle ソート実行時のディスクソート処理において動作仕様に不一致があったため。

Oracle がソート用の分割された細かいデータを、FCアレイ装置に書き込んだ後に、そのデータを一括して読み出す動作において、稀に読み出したデータの一部が古いデータとなる場合があり、Oracle のチェック機能によってエラーを検出し、Oracleエラー「ORA-600[15851]」が発生する。

4.対策

FCアレイ装置の Read look ahead Cache 機能を無効に設定変更する。(設定方法の詳細は、別紙「Read-Ahead Cache 変更手順」を参照ください。)

-補足-
Oracle プログラムの特性上、連続したアドレスでのディスクアクセスがないため、同機能の無効化によるパフォーマンスの低下はほとんどありません。

− 以上 −